福士蒼汰・川上洋平 インタビュー 映画『BLEACH』が描く普遍的なヒーロー像 

写真左から福士蒼汰、[ALEXANDROS]の川上洋平(Photo by Yoko Yamashita)

映画『BLEACH』主人公である黒崎一護を演じた福士蒼汰と主題歌・挿入歌を担当している[ALEXANDROS]の川上洋平に話を聞いた。

ユウレイが見えること以外は普通の高校生がひょんなことから死神代行として活躍する漫画『BLEACH』。ストーリーこそ知らない人はいるかもしれないが、名前を耳にしたことがない人はいないのではないだろうか。それもそのはず、「週刊少年ジャンプ」で2001年から2016年まで連載され、単行本は全74巻にも及ぶ超人気コミックだ。これまでアニメ化はもちろん、ゲームや舞台にもその表現を広げてきた。そして、この夏、満を持して実写映画が公開される。原作でも人気が高い「死神代行編」を基軸に繰り広げられるストーリーは、ファンタジーな世界ながらも自分の呪縛と戦う主人公たちに共感せざるをえない。

今回は、主人公である黒崎一護を演じた福士蒼汰と主題歌・挿入歌を担当している[ALEXANDROS]の川上洋平に映画の見どころや劇中歌に対する思いを語ってもらった。

―お二人とも映画をご覧になったそうですが、特に印象に残っているのはどのシーンでしょうか。

川上:僕が一番好きなのは最後のシーンなんですけど、それを話すとネタバレになっちゃうので(笑)。そのほかだと、家族のシーンが好きでしたね。食卓の場面で一護がお父さんの作ったご飯を食べないで自分の部屋に行っちゃうんですよ。すごく美味しそうだったから「なんだよ、食べろよ!」って(笑)。

―福士さんはいかがですか。

福士:一護はルキアと言いあうシーンが多いんですが、あれは演じていて楽しかったです。漫画だと1枚の絵の中で2人の顔が大きくなって話しあってるみたいなイメージがあったので、実写でもそういう雰囲気を出せるようにしました。間髪いれずにかけあいをするようにしゃべりだすというのがBLEACHらしいなと。お互い強い言葉で言いあいをするんですが、傍から見ていると仲が良さそうに見える。実際に映画を観たときも可愛らしいシーンになっていたので印象に残ってます。

―福士さん扮する一護の戦闘シーンもすごいですよね。

福士:今回のアクションは工夫して、より考えて作ったものになっています。5分をつくるのに1週間をかけてるような感じです。刀(斬魄刀)が大きいので操りかたに慣れるまで時間がかかったのと、受けのアクションが多かったのも大変でした。ただ下村アクション監督は、以前もご一緒させていただいたことがあったので心強かったです。

―斬魄刀は、そんなに重いんですか。

福士:軽いと振りまわしたときに刃がたわんでしまうので、実際けっこう重いんです。重すぎて見た目重視の試作品から振れる重さに変えてもらったくらいです(笑)。だから実は斬魂刀が何本も現場にあって。場面によって変えてました。


Photo by Yoko Yamashita

― そんな苦労があったんですね。一護の戦闘シーンでかかる[ALEXANDROS]の楽曲も魅力の一つだと思うのですが、主題歌や挿入歌を担当するお話はいつ頃からあったのでしょうか。


川上:2017年の夏くらいにお話をいただいて、秋先には作り始めましたね。実はその年の冬ツアーくらいからライブでやってたんです。その反応を見ながら「こうだね、ああだね」って尺を伸ばしたり、アレンジを変えたりしてました。お客さんには内緒だったので言わずにいたら「なんだろう、あれ」みたいな話になって、「誰かのカバーかな」なんて話も出てたんですよ(笑)。

―「MILK」はもともとあった曲だと思うのですが、どのようなイメージで作られたのでしょうか。

川上:自分たちがステージに上がるときの入場曲をイメージして作ったんですけど、映画の主題歌や劇伴にあいそうな曲だなと思ってたんです。そしたら最初に映画を観たあと監督に「ここに音楽が欲しい」って言われて。自分から「どうですか、これ」って監督に聴いてもらいました。

―これ以上ないくらいシーンにハマってましたもんね。「Mosquito Bite」は、どのようにできたのでしょうか。

川上:いま自分たちが1番いいと思えるものを作ろうと思ってできた曲なんです。主題歌うんぬんはまず置いておいて、自信満々で演奏できるものを作ろうって。最初はリフがもっとファンクっぽかったんですよ。でもなんだかイメージしているより明るすぎちゃって。裏ノリを少しずらしてみたら、そこからどんどん曲ができあがっていきました。思わぬところから音楽が流れこんできた感じですね。いま思えば、オシャレな曲にしようとしていた自分がいたのかも(笑)。


Photo by Yoko Yamashita

―両方の曲を聴いてみて、福士さんはどのような印象を持ちましたか。


福士:すごくBLEACHの世界観にぴったりで。「MILK」を最初に聴いたときは[ALEXANDROS]さんが、その曲を担当しているって知らなかったんですが、体の中にスッと入り込んできて。「Mosquito Bite」もテーマ性が強くて、BLEACH×[ALEXANDROS]の相乗効果がすごかったです!

RECOMMENDEDおすすめの記事


Current ISSUE

RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事