福士蒼汰・川上洋平 インタビュー 映画『BLEACH』が描く普遍的なヒーロー像 

―映画のキーになっている斬魄刀は、持つ人の性格やパワーによって形・能力が違うものになりますよね。もしお二人が斬魂刀を持つならどんなものになると思いますか。

川上:ギターの形をしてるんじゃないですかね。

福士:かっこいい!  めちゃめちゃかっこいいです、その答え。

川上:片手でギターを上に掲げて使う感じかな。普段からそういうポーズをよくやるので(笑)。

福士:相手の聴力を奪ったり操ったりしそうです。自分はなんだろう……。いい答えでちゃったな(笑)。

川上:台本とかじゃないっすか。

福士:文字を操る、言葉を操る能力。いいですね、それも。

一護というキャラクターを演じていて、福士さん自身と重なると感じる部分はありましたか。

福士:家族が好きというところだと思います。一護を見ていると家族をすごく大事にしている印象があって。一護の護は“マモル”という字なんですが、大切な人を“護る”というのは彼を演じるうえでとても意識していました。自分も家族や親友に何かがあったときには、自分を犠牲にしてでもどうにかして護りたいと思っているので。そういうところはすごくリンクしてるかなと思います。

―川上さんは映画をご覧になって、このキャラクター自分に似てると感じた人いましたか。

川上:お父さんかな。なんとなくですけど(笑)。俺はお父さんじゃないし結婚もしてないけど、ああいうお父さんになりたいなって。亡くなった奥さんのことをずっと愛してるところとか素敵ですよね。


Photo by Yoko Yamashita

―40代以上の人にこの映画をアピールするとしたら、どういう点だと思いますか?

福士:自分はBLEACHを読んだとき、すごく青さを感じました。高校生の主人公が土手で稽古するシーンでは、学生時代の部活動を思い出したり。映画を観たらそういう懐かしさや熱中していたことを、思い出してもらえるんじゃないかなと。若いエネルギーを感じる作品になってると思います。

川上:昨今たくさんのヒーローものが出ているなかで、ここまで愛すべき主人公がいただろうかと思う映画です。昔ながらのヒーローらしいヒーローが誕生したんじゃないかな。普段だったら主人公以外のキャラクターを好きになる僕も、珍しく一護に魅力を感じて。もちろん他のキャラクターもそれぞれかっこいいんですけど、この主人公に任せておけば間違いないっていう感じがあるんですよ。古き良き時代のヒーローものが好きだった方が観ても、楽しめる作品に仕上がっていると思います。



『BLEACH』
高校生・黒崎一護はユウレイが見える霊感の持ち主。ある日、家族が人間の魂を喰らう悪霊・虚<ホロウ>に襲われてしまう。そこに現れたのは死神を名乗る謎の女・朽木ルキア。彼女は一護に究極の選択を迫る。このまま家族とともに殺されるか、世の中の全ての人を虚<ホロウ>から護る《死神》になるか――。《死神》として生きていく道を選んだ一護の先には、想像を超えた闘いが待ち受けていた。

出演:福士蒼汰 杉咲花 吉沢亮 真野恵里菜 小柳友 田辺誠一 早乙女太一 MIYAVI  長澤まさみ 江口洋介
監督:佐藤信介 脚本:羽原大介 佐藤信介 
音楽:やまだ豊 
原作:「BLEACH」久保帯人(集英社ジャンプ コミックス刊) 
主題歌:[ALEXANDROS] 「Mosquito Bite」(UNIVERSAL J / RX-RECORDS)
製作:映画「BLEACH」製作委員会  
制作プロダクション:シネバザール 
配給:ワーナー・ブラザース映画 
©久保帯人/集英社 ©2018 映画「BLEACH」製作委員会
公式サイト: bleach-movie.jp
Twitter:@bleach_moviejp
Instagram:@bleach_movie




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