LGBTQを讃える「GLAAD賞」ジェイ・Zの母親が特別賞:「笑顔で自分を解放してください」

ジェイ・Zの母、クロリア・カーター GLAADアウォード授賞式で(lev radin / Shutterstock)


またグロリアさんは、愛する女性がいるとジェイ・Zに告白したときのことも語った。「ある日、胸がときめくような出会いがありました。周囲をうかがってこっそり見つめるのではなく、愛情をこめたまなざしでじっくり見つめていたい。そんな女性でした。愛が私に勇気を与え、他の人々を私の人生に迎える力をくれたのです。秘密が知られるのを恐れる必要はありません、それはもう秘密ではないのですから」

グロリアさんは、このようにスピーチを締めくくった。「これが私です。愛にあふれていて、他人を敬う。そして一生懸命働きます。私も一人の人間として、自分が大切に想う人を愛する権利があります。ですからみなさん、笑顔で自分を解放してください。ご清聴ありがとうございます。神のご加護がありますように」

グロリアさん以外のGLAADアウォード受賞者は、女優のサミラ・ワイリー(『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』や『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』に出演)、映画監督のエイヴァ・デュヴァーネイ(代表作は『グローリー/明日への行進』『五次元世界の冒険』)など。授賞式の司会をつとめたロス・マシューズは、「5月5日はゲイの祝日! シンコ・デ・ケイ!」とあいさつ。数々のヒットソングを生み出したソングライター、ジャスティン・トランターは自ら書いた楽曲をオークションにかけ、GLAAD賞に4万4000ドルを寄付した。ステージでは、アダム・ランバートとメリッサ・エスリッジが「アイム・ジ・オンリー・ワン」を共演。ランバートがゆったり優雅に歌い上げるのに対し、エスリッジは自身のトレードマークであるハスキーボイスで歌詞をかみしめるように熱唱。ランバートとの激しいボーカルの掛け合いでパフォーマンスを締めくくると、観客に向かって「本当、すっごく楽しかったわ!」と叫んだ。

この日最後の受賞者となったデュヴァーネイ監督は、最も印象的なスピーチをした。「LGBTQの皆さん、ありがとう。あなたたちの戦い、ねばり強さ、硬い意思、愛らしさ、尊厳、そして自分をさらけ出す勇気に、心から感謝します」 さらに彼女はこう加えた。「オードレ・ロードはこう言いました。何かを語るとき、私たちは不安にかられます。自分の言葉が届かないのではないか、受け入れてもらえないかと。でも黙っていても、結局不安は消えません。だったら、声をあげるべきでしょう」


Translated by Akiko Kato

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