ケイジ・ジ・エレファント、マット・シュルツを形作るアイテムとは


(Illustration by Matt Shultz)
マットの自画像
「子供の頃はひたすら絵を描いてたけど、少しの間、描かなくなってて。つい最近、また描き始めところなんだ。これは死と、全く同じ場所に立っている気がするのに、次から次へと通り過ぎる異なる時間というアイデアを扱った自画像。もう少しそれ以上のことが込められてるけど、顔だけ描いて1か月ぐらい手を付けなかった。作品が嫌いだったんだ。それで、人生と時間がいかに過ぎ去るかってことを考え始めてね。その記号は全部、そういうことを象徴してるんだ。オイルパステルで描いたんだけど、楽しかった」


(Photo by Sacha Lecca)
田中凛太郎著『My Freedam! (マイフリーダム!)』
「田中は古着コレクターで、厳選された古着服のコレクションをこのシリーズにまとめてるんだ。全部じゃなくて、その一部が彼の私物だと思う。でも目を通すとね、エディ・スリマンとかグッチみたいなデザイナーが、この本からアイデアを得ているように思えるんだ。全部が本当にレアでランダムなものでね。この本を見たのは、僕たちがダン・オーバックと一緒に、スタジオで『テル・ミー・アイム・プリティ』をレコーディングしてた時なんだ。彼が持ってたんだけど、パラパラめくった時、"マジか。すごい"って思った。それで、彼のシリーズを何冊も注文したんだ。そしたらこの本の著者が、手紙と本を数冊プレゼントしてくれてね。かなりクールな出来事だと思ったよ」


(Photo by Sacha Lecca for Rolling Stone)
Pioneer Wearのジャケット
「僕の奥さんが見つけてくれたジャケットなんだけど、初めて見た時は、正直悪趣味だと思った。その美しさが分からなかったけど、後からだんだん気に入ってきてね。奥さんの、このジャケットみたいな不思議なものとか面白いものを見る目は素晴らしいんだ。前のツアーでは欠かせないものになってた。かなりワイルドでユニークだったから、好きになるまでに時間が少しかかったんだ。奇妙なことに、カウボーイのデヴィッド・ボウイの雰囲気を少し感じるジャケットなんだよね」

http://www.sonymusic.co.jp/artist/cagetheelephant/

Translation by Miori Aien

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