ボブ・ディランのカヴァー・ソング人気ベスト10

Photo by Sigmund Goode/Michael Ochs Archive/Getty Images


6位 ザ・バンド 『アイ・シャル・ビー・リリースト』


ボブ・ディランが『アイ・シャル・ビー・リリースト』を1967年のベースメント・テープス時代のどの時点で書いたのかは誰にもわからないのだが、伝説のセッションの中盤にザ・バンドと録音したということは確かだ。1968年7月にリリースされた『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』の最後の楽曲として、キーボードのリチャード・マニュエルのリード・ヴォーカルでリリースされるまで、海賊版のコレクター以外にはこの曲を聞いた人はいなかったのだ。そこから8年間、1976年の『ラスト・ワルツ』で解散するまで、『アイ・シャル・ビー・リリースト』はほぼ毎回、ザ・バンドのコンサートのハイライトとなった。もはや数え切れないほどたくさんのチャリティ・コンサートで歌われている曲ではあるが、マニュエルほどに感情をさらけ出して歌った人はいなかった。残念なことにマニュエルは1986年に首を吊って自殺している。

5位 ゼム 『イッツ・オール・オーヴァー・ナウ・ベイビー・ブルー』


ヴァン・モリソンの1960年代のガレージ・ロック・バンド、ゼムについては『グロリア』のことしか覚えていない人が多いが、1966年の『イッツ・オール・オーヴァー・ナウ・ベイビー・ブルー』も負けず劣らずのすばらしさである。モリソンは『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』を聞いてディランの大ファンになり、ゼムの1966年のアルバム『ゼム・アゲイン』で『イッツ・オール・オーヴァー・ナウ・ベイビー・ブルー』をカヴァーするチャンスに飛びついたのだった。この曲は、いろいろな点でオリジナルを超越している、ディランのカヴァー曲としては珍しい作品だ。原曲よりも優れているといってもよいかもしれない。ディランとモリソンは1984年にはついにこの曲で共演しており、モリソンはソロ・ライヴでも時折この曲を取り上げている。

Translation by Kuniaki Takahashi

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