ボブ・ディランのカヴァー・ソング人気ベスト10

Photo by Sigmund Goode/Michael Ochs Archive/Getty Images


2位 ザ・バーズ 『ミスター・タンブリン・マン』


1965年1月、ボブ・ディランはニューヨークのコロムビア・スタジオに入り、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』のセッションで、初めてエレキギターを使った楽曲を録音した。同じ月、ザ・バーズもロサンゼルスのコロムビア・スタジオに入り、エレキギター版の『ミスター・タンブリン・マン』を録音したのだった。この曲は当時まだ公式にはリリースされていなかったが、バーズはデモ版を入手しており、デビュー・アルバムに最適の楽曲だと考えていたのだ。この曲は大ヒットとなり、バーズの出世と、フォーク・ロック・ムーブメントの嚆矢(こうし)となった。その夏、ディランはニューポート・フォーク・フェスティバルで初めてエレキギターを使用している。バーズがカヴァーした『ミスター・タンブリン・マン』の成功が、彼にこうした大胆な行動に踏み出す勇気を与えたに違いない。

1位 ジミ・ヘンドリックス 『ウォッチタワー』


ボブ・ディランが初めてジミ・ヘンドリックス版の『ウォッチタワー』を聞いた時、彼は衝撃を受けた。「まったく圧倒されてしまった」と彼は1995年に述べている。「彼には、曲の中にある要素を見いだし、それをパワフルに広げていく才能がある。他の人にはそこに何かがあるとすら思わないことまで、彼は見つけ出すんだ。彼はおそらく、自分の内面にあるものを使って、この曲をよりよいものにしている。私は実際に、彼のカヴァー・バージョンを脚色して、今日までこの曲を歌い続けている」。ヘンドリックス版はビルボード・ホット100で20位まで上昇し、ヘンドリックスにとって最大のヒットとなった。「おかしなもので、自分がこの曲を歌う時、いつも彼に献げているような気分になるんだよ」とディランは1985年に語っている。

Translation by Kuniaki Takahashi

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