プリンス、2004年『ロックの殿堂』授賞式で披露した圧巻のギターソロを聴く

プリンスはステージ中央で、ビブラートの効いた高音と響き渡る倍音を繰り出しながら、2分間のギターソロを披露してみせた。その姿を見るジョージの息子ダニー・ハリスンの嬉しそうな表情が、全てを物語っている。そう、この夜プリンスは、ステージを完全に乗っ取っていたのだ。ステージ前方で体をのけぞせるプリンスを、警備員の男性が支えるという場面もあった。そしてプリンスは最後に、ギターを頭上に放り投げ、曲が完全には終わっていないステージから爽快に去っていった。(「彼と仲良くなりたいな」ダニーはバックステージでこう話している。「俺たち身長も同じぐらいだし」)


ステージメンバーは、何度もリハーサルを繰り返したという。バンドリーダーを務めたポール・シェイファー は、リハーサルの度に会場の空気をかっさらう圧倒的なステージになることを予感していたと話していた。「でもプリンスは、本番まで余力を残してたね。ギターの名プレイヤーだってことを、見事に見せつけてた。あの夜の彼のパフォーマンスは、圧巻だった」

プリンスは2007年スーパーボウルで、『パープル・レイン』を含むパフォーマンスを披露した。彼のキャリアの中でも、特に素晴らしかった同パフォーマンスの動画はこちらから。



Translation by Miori Aien

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