ボビー・コールドウェル、20歳下のジャック・スプラッシュによる奇跡のユニット『クール・アンクル 』結成秘話



2010年代に入り、色褪せることのないソウルミュージックの魅力は再びメインストリームを席巻している。ダフト・パンクの『ランダム・アクセス・メモリーズ』、ファレルの『ガール』、イギリスのソウルシンガー、ジェイミー・ウーンの新作などがそのいい例だろう。またレディ・アンテベラム、ブレット・エルドリッジ、そしてビリー・カーリントンといったカントリーのアーティストたちも、70年代後半から80年代前半の冒険心に富んだ音楽にインスパイアされた作品を発表している。クール・アンクルのアルバムにゲストとして参加しているメイヤー・ホーソーンとジェシー・ウェアも、そういった方向性を追求しているアーティストのひとりだろう。

クール・アンクルの誕生には、コールドウェルの妻が一役買っているという。彼女がグーグル・アラートによってたまたま目にしたジャック・スプラッシュのインタビューで、彼はコールドウェルから大きな影響を受けたと説明していた。「なんだか不思議な感じだったよ」コールドウェルはその時のことを振り返ってこう話す。「彼は私より20歳も年下だからね。でも妻が彼と連絡を取ってみるよう後押ししてくれたんだ」そして対面を果たしたふたりは、まるで旧友と再会したかのようにすぐ打ち解けたという。どちらも大のジャックダニエル好きであったことも、互いに親近感を抱いた理由のひとつだった。

Translation by Masaaki Yoshida

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