B.B. キング至極のライヴパフォーマンス5選

Photo: (David Corio/Redferns/Getty)

このブルース・レジェンドが、史上最高のライヴ・パフォーマーでもあることを思い知らせてくれる楽曲を紹介

B.B. キングのことは、ライヴパフォーマンスを経験しないと語ることはできない。現役時代のキングはコンスタントに、年間300本のショーに出演してきた。

そのパフォーマンスは、経験に裏打ちされたツボを押さえたものであり、同時に毎晩どこかしらにはっきりとした違いを出していた。次に紹介する5つのライヴ録音は、現在入手可能なもののなかで最上のものであり、B.B. キングのショーが特別なものであるさまざまな理由を明らかにしてくれる(キング逝去時の追悼記事、1998年のプロフィール記事の決定版『B.B. キングとバスで行く(On the Bus With B.B. King)』)もご覧いただきたい)。


『ライヴ・アット・ザ・リーガル』(1965年)

1964年にシカゴで初のライヴアルバムを録音した頃、キングはすでに10年以上にわたってR&Bのスターミュージシャンだった。つまり、観衆をノスタルジアに誘うことができたのだ。曲の合間にキングは観衆に「昔に戻るぞ」と語りかけている。歌はいつにもまして全能でスムース、甘さから渋さから喜びまで、トーンを自在に切り替えている。ブルースに入門しようというロックファンにも受け入れられた作品である。『ライヴ・アット・ザ・リーガル』はキングにとって初のチャート入りを果たしたLPとなり、イギリスで台頭していたブルースロックシーンに影響を与えた。


『ライヴ・イン・クック・カウンティ・ジェイル』(1971年)


B.B. キングのギター・パフォーマンスがいかなるものであったのかを知りたければ、ここから始めてみるのがいいだろう。おなじみのオープニング・ナンバー、『エヴリデイ・アイ・ハヴ・ザ・ブルース』をひどく短気に片付けると、キングは「ハウ・ブルー・キャン・ユー・ゲット」の料理にとりかかる。監獄でのショーにふさわしく、キングのギターは時にこの上なく粗っぽい。「スリー・オクロック・ブルース」の冒頭では、キングは観衆との掛け合いを、パーカションのような暴力的なコードでシャープに打ち切ってしまう。そして彼は、焦げるほど力強く、ライブバージョンの決定版「スリル・イズ・ゴーン」に分け入っていくのだ。

Translation by Kuniaki Takahashi

タグ:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE