70年代のディスコから今日のEDMブームまで、ダンスミュージックでフィーチャリングされたシンガーたちはその後、ソロでヒットチャートをにぎわすことが多い。
フィーチャリングというゲスト参加が、次のソロへ向けたオーディションやプロモーション的な役割を果たすからだ。
過去25年間でダンス曲のヒットをきっかけにして、スターになった歌手11人を見てみよう。
01.ルーサー・ヴァンドロス / Luther VandrossMichael Putland/Gettyソフトで繊細な美しい歌声にもかかわらず、ルーサ・ヴァンドロスは79年まで主にバックシンガーとして活躍していた。だが米ディスコバンド「シック」をモデルにイタリア人がプロデュースしたバンド「“チェンジ”」にリードボーカルとして参加したことを機に、ヴァンドロスのキャリアは一気に上昇気流に乗った。
チェンジの80年のデビュー・アルバム『ザ・グロウ・オブ・ラブ』からスイング曲「サーチング」とタイトル曲「ザ・グロウ・オブ・ラブ」を歌い、マイナーヒットを飛ばしたヴァンドロスはすぐにソロ契約。翌年にソロデビュー・アルバム『ネバー・トゥー・マッチ』をリリースし、R&Bチャート1位とダブル・プラチナムを達成した。2005年に他界するまでに、世界で2500万枚のアルバムを売り、8つのグラミー賞を獲得した。