ダンスアルバムでブレイクしたサム・スミス等11人のポップスターたち

02.リサ・スタンスフィールド / Lisa Stansfield

Mick Hutson/Getty

英歌手リサ・スタンスフィールドはポップ・トリオのブルー・ゾーンとして活動していたが、「ジャッキー」のマイナーヒット以来、グループとしては鳴かず飛ばずだった。そんななか、サンプリングのダンスミュージックで知られるデュオ、コールドカットの「ピープル・ホールド・オン」(89年)にフィーチャリング参加。この力強いゴスペルハウスはポップの枠を越えた曲としてイギリスで注目され、アメリカでもダンスミュージックとして大ヒットした。

スタインフィールドは同年中にソロデビュー・アルバム『アフェクション』を発表(ブルー・ゾーンの元メンバーと共同制作)。情熱的でソウルフルな彼女の声は人々の心に響き、アルバム収録曲の「オール・アラウンド・ザ・ワールド」は7カ国でチャート1位を獲得した(アメリカでは3位)。ティーナ・マリー以来、最も確かな歌唱力がある白人のソウルシンガーとして、2000年代に入ってからも活躍。これまでの世界でのアルバム売り上げ枚数は2000万枚以上。


03.キャシー・デニス / Cathy Dennis

Paul Natkin/Getty 

キャシー・デニスは、『アメリカン・アイドル』などのオーディション番組で知られるプロデューサーのサイモン・フラーが最初に契約したアーティストの1人だ。86年、当時まだ17歳だった彼女は派手なチューブトップを着てカヴァー曲を歌っていた。

その数年後にハウスミュージックの英プロデューサー、「Dモブ」ことダンシング・ダニー・Dに紹介され、コラボレーションすることに。デニスがフィーチャリングした「C’mon and Get My Love」(89年)と「That’s the Way of the World」(90年)はともにイギリスとアメリカでヒットし、彼女のソロデビューへとつながった。

90年にリリースしたデビュー・アルバム『Move to This』からはデニスの代名詞ともいえる曲となった「Touch Me (All Night Long)」をはじめ3曲が米ヒットチャートでトップ10入りした。だが彼女はその後少しずつスポットライトから姿を消し、ソングライター業に専念するように。カイリー・ミノーグの「Can’t Get You Out of My Head」やブリトニー・スピアーズの「トキシック」、ケイティ・ペリーの「キス・ア・ガール」といったヒット曲を手がけた。

Translation by Nao Nakamura

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