リタ・オラが語る成功の秘訣、困難をバネに成長する「レジリエンス」の力

リタ・オラ(Photo by Ed Cooke)

リタ・オラがCoke STUDIO LIVE 2024出演と、5年振りとなる東京と大阪での単独公演のために来日する。リタ・オラは、100億回以上のストリーミング、4枚の全英1位シングル、イギリス人女性アーティストとしては全英史上最多13枚のトップ10シングルの記録を持ち、世界中で人気のアーティスト。昨年出した3rdフルアルバム『YOU & I』に続いて、7月にはシングル「Ask & You Shall Receive」をリリース。最近では音楽だけでなく、TVや映画など幅広く活動の場を広げており、そのファッション、ライフスタイル、すべてに注目が集まっている。今回、来日を前に取材に応じてくれた。

【写真】リタ・オラ

ーこれまで日本には2013年3月、2019年3月の単独公演、2019年8月のSUMMER SONIC出演で来ていますが、日本での思い出はありますか?

楽しい思い出がたくさんあるわ。ファンは常にサポートしてくれてるし、ショッピングが楽しみだし、食事も最高。日本にいると自分が受け入れられてる感覚があるの。それに、いつだってビッグ・パーティという感じがするから。

ーあなたのライブはまさにビッグ・パーティという感じですよね。お客さんと一緒に生み出すエネルギーも素晴らしいし、ダンスも見せるし、衣装もいつもカッコいいですからね。

ファッションは私にとっては重要だから。ライブではバンドもダンサーもいるし、スクリーンで映像も映し出す。今回のアジア・ツアーはバンドを連れていくから、是非体感して最高の時間を楽しんでほしい。

ー今回はどのようなライブになりそうですか? 単独公演もあるし、Coke Studio Live 2024の出演もありますよね。

単独公演の方はたっぷり音楽を聴かせられると思う。バンドの演奏に私の歌が乗るし、MCでも近い距離で話ができるから、よりパーソナルなものになると思う。たくさんストーリーを話すし、ファンのみんなを2012年まで連れていって、そこから2024に連れ戻すつもり。今まで歌ってこなかった曲もたくさんやるつもりだし、とても楽しみにしてる。それに私が大切にしてるのはコミュニティだから。日本にいるファン一人ひとりの顔を見たいし、再びつながれたらいいなと思ってる。

ー最近のライブのセットリストでは、1曲目は「Ritual」から始まって、「Anywhere」がラストの曲でした。日本ではどのような曲をプレイする予定ですか?

楽しい曲をたくさんやるつもり。アゲアゲの曲が多いからね。ファンのみんなをローラーコースターに乗せて、旅に連れていくつもり。

ー2012年にDJフレッシュとやった「Hot Right Now」もそのセットリストにありましたが、あなたのキャリアが始まった重要な曲ですよね。

間違いないわ。私自身、好きなアーティストのライブに行く時、新しい曲も聴きたいし、昔の曲も聴きたい。それはそのアーティストに恋をしてるようなものだから。だから私のライブでは、今までの私を形作ってきた曲をいろいろ歌いたい。私のライブには時計がないから、時代も時間も関係がないの。



ーライブで見せる衣装とヘアメイクも楽しみですね。

もちろん。ファッションは私にとってはクリエイティブ・プロセスの大切な一部だから。ドレスアップするのが大好きだし、みんなを驚かせて、その人たちに自信を与えるのが大好き。日本はファッションが熱いし、私自身も日本の素晴らしいファッション・カルチャーを自分のものにしたいと思ってる。


Photo by Ed Cooke

ー8月のライブでは、あなたが「Happy Birthday」を歌って、夫のタイカ・ワイティティさんがステージに登場しましたよね。

そうそう。夫は今回私と一緒に日本に行くのよ。東京にも京都にも行くし、私のライブにも来るから、夫はスゴく楽しみにしてる。前回来日した時の私はまだ結婚していなかったから、大きな違いだわ(笑)。今回は夫の誕生日はないけれど、私のライブにたくさんのファンが観に来てくれるから、それを見せるのが私から彼へのプレゼントだと思ってる。

ー昨年リリースした3rdアルバム『You & I』はあなたの人生の変化が反映された、パーソナルでエモーショナルなアルバムになって、新たなチャプターを感じさせるものでした。一方、今年7月にリリースした「Ask & You Shall Receive」はさらに新たなチャプターを感じさせます。今のあなたの音楽の旅はどのような感じですか?

『You & I』はとてもパーソナルなアルバムで、私の旅とラブストーリーを描いてるし、私が変化していく中で人生の重要な決断に大きく関わってきたことについて描いてる。あのアルバムは2018年の『Phoenix』から5年振りのアルバムだったから、ファンに対して改めて自己紹介をしたようなアルバムになったわ。私は以前と変わらぬ私だし、私はまだここにいるっていうことをファンに伝えたかったの。何年にも渡って私をサポートしてくれたことに対する感謝の気持ちを込めてるし、ファンに宛てて書きたかったラブレターになってる。同時に、このアルバムは夫に向けたラブレターでもあるの。今ちょうどニュー・アルバムを制作中で、『You & I』とは正反対のアルバムになる予定。前のアルバムは私の心情を描いたものだけれど、今度のアルバムは「エモーショナルなものはなし。とにかく楽しもう!」って感じ。パーティ・タイムの始まりよ!(笑)





ーニュー・アルバムを作っているんですね!?

そうそう。めちゃくちゃワクワクしてるわ。新しいチームも素晴らしいし、このプロジェクトにはラブリーだけどヤバいミュージシャンもいろいろ関わってるし、ジョエル・リトルという、私が長い間大好きな大物プロデューサーも関わってる。今新曲を作ってるところだけれど、素晴らしいものが出来てるわ。

ー「Ask & You Shall Receive」はニュー・アルバムの予告編みたいな感じですか?

そうとも言えるわ。間違いなく『You & I』とニュー・アルバムの中間だと思う。今の音楽の良いところって、リリースしたいと思ったらいつでもリリースできるところだから、1週間後に曲を出して、次の週にアルバムを出したっていいわけでしょ。「Ask & You Shall Receive」は、パーティを再び始めるための素晴らしいイントロダクションになったと思う。

ー「Ask & You Shall Receive」は曲も楽しいし、コインランドリーで撮影したMVもめちゃくちゃ楽しいですよね。あのMVのアイデアはどこから生まれたものですか?

あのMVには私の大好きな映画の要素もあるし、ハーレイ・クインも入ってる。ジョーカーもバッドガールも入ってる。パーフェクトじゃないし、かわいくもないし、全体的にどこかがおかしい。でも、自分を限界までチャレンジさせてるような感じがあるわ。



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