ジェニファー・ロペスが明かす、ベン・アフレックとの復活愛が生んだアルバム&映画の制作秘話

Photo by NORMAN JEAN ROY

J.Loことジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)が2月16日に発表した10年ぶりの最新アルバム『This Is Me… Now』と、主演を務めるAmazon Primeの映像作品『This Is Me… Now ディス・イズ・ミー… ナウ』が話題となっている。制作背景を赤裸々に語った最新インタビュー。

ジェニファー・ロペスが最新アルバム『This Is Me… Now』の制作に取りかかった際、コンセプトの全容を理解できない人が大勢出てくることは本人も初めから分かっていた。そう、彼女が計画していたのは2002年のアルバム『This Is Me… Then』の続編だった。この時彼女はベン・アフレックと1回目の交際をスタートし、それからちょうど20年後に再びヨリを戻して結婚した。だが同時に、アルバムとセットで今までにないような映画を作り、この20年で自分が体験したロマンスの旅路を形に残したいとも思った。

「こう言ったの、『なんとなくミュージカルを作りたいのよね、でもビジュアルつきのアルバムとかミュージックビデオの寄せ集めにはしたくない。すでに誰かがやったことはやりたくない。もっと違う、新しくて特別な、1つしかないようものをやりたい』って」。 監督のデイヴ・メイヤーズに語った時のことを、本人はそう振り返った。




こうして映画『This Is Me… Now ディス・イズ・ミー… ナウ』は少しずつ形になっていった。映画には3回の結婚生活など、ロペスの恋愛遍歴を幻想的な夢物語風に再現した場面がいくつも登場する。音楽でつづる心の旅でロペスは歌い、踊り、ファット・ジョー演じるセラピストから助言を求めるシーンもある。ファット・ジョー以外にも、ジェーン・フォンダ、キキ・フォンダ、デレク・ハフなど、ロペスがこれまで仕事で知り合った人々が友情出演し、アフレック本人やソフィア・ヴェルガラ、ポスト・マローン、キム・ペトラス、ニール・ドグラース・タイソン、精神的指導者サドグルも思わぬ場面で登場する。

プロジェクトへの協力を求める際、彼女は協力者に自分を信じてほしいと依頼した。「みんなには『私を信じてくれないと困る』と伝えたわ」と本人。「向こうは自分が何をやるのかよく分かってなかった。そこが今回のプロジェクトで最大の難関だった。今までにないものを作ろうという時、それを誰かに伝えても、相手に想像してもらうのは大変。みんなには伝えられる限りのことは伝えたわ。『こういうアルバムがあって、こういう話を作ってて、こんな風になる予定なの』って」。



映画とアルバムは今月16日に同時公開された。アルバムに関しては、ロペスにとって10年ぶりのスタジオアルバムだ。「一大プロジェクトだったわ」とロペス本人も言う。「(『This Is Me… Then』は)一生に一度の大恋愛にインスパイアされた作品だった。まさかあの当時は、2度目のチャンスが訪れることになるなんて思いもしなかった。こんな風に奇妙なめぐりあわせでヨリを戻すことになった時、スタジオに入ってこのアルバムを作りたい、今この瞬間を残したいという衝動にかられたの」。

といっても、現在の恋愛関係を逐一説明するつもりはさらさらなかった。むしろ彼女が望んだのは、長年自分の変貌ぶりを見届けてきたファンにすべてをさらけ出すことだった。「私が落ち目になっては復活し、たくさん失敗を繰り返すのをファンもずっと見てきて、『なんでこんなことしてるんだ?』『なんでこんな男と一緒なんだ?』とか、『一体何事だ?』『この子はどうしちゃったんだ?』って思ってたでしょうね」と本人は説明する。「私にしてみれば『ものすごく大きな伝えたいことがあるの、この20年間、愛をテーマに曲を作って、自分なりに理解しようとしながら学んだことを今ここで伝えたい』という思いだった」。

Translated by Akiko Kato

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE