TMGが語る「20年ぶりの再始動」への想い(記者会見Q&A全文掲載)

※以下、各媒体からの質疑応答

ー20年ぶりにリリースされる『TMG Ⅱ』の、松本さんが思うよさをお話いただけますか?

松本:1stのときは過去に仕事をしたことがあるわけではなかったので、結構手探りでやってたような感じがするんですけれども、合宿のようにLAに集まって、初めて集まった人たちの割にはスムーズだったのをよく覚えてますね。セカンド・アルバムの制作はみんながツアー中で、3月にジャックとマットがLAでリズムを録って、エリックはミスター・ビッグが終わってから、6月にLAに来て歌を入れるという感じだったので、結構タイトだったんですけれども、エリックは2週間で1日も休まずにずっと歌ってましたよね。すごいタフだなと思いました。そのときジャックはナイト・レンジャーのツアーをやってたんですけど、最後の3日間だけLAにまた戻ってきてくれて、自分のコーラスのパートをやってくれました。タイトなスケジュールで、今のテクノロジーがないとなかなか難しかったと思いますけど、出来栄えにはとても満足しています。

ージャックさんにお伺いします。アルバムのラストに収録されている「GUITAR HERO」は松本さんのことを思い描いてリリックを書かれたということですが、ギタリストとしての、ギターヒーローとしての松本さんの魅力について、改めてこの場で話していただけますでしょうか?

ジャック:TAKさんは日本のギターヒーローであり、長年の友人でもあって、どうやって彼についての歌詞を書こうかと思ったときに、ロックミュージシャンとしての自分の人生ともきっと近いんじゃないかと思ったんです。幼い頃に両親に「いつか何千人もの前で自分の音楽を演奏する日が来るんだ」と話しても、「そんなことは無理だ」みたいな反応で、そのことをTAKさんに話したら、TAKさんも同じだったそうで。TAKさんは日本での経験、私はアメリカでの経験だけど、それは同じようなことでした。ミュージシャンになり、絶えずツアーをして、一夜限りのライブを繰り返し、ときに疲れ果て、それでもゴールド・レコードを獲得し、夢はどんどん大きくなっていった。この曲の歌詞は僕の人生でもあり、TAKさんの人生でもある。この歌詞をTAKさんに見せたら、「これはまさに僕の人生だよ」と言ってくれて、「イエス!」という感じでしたね。



ー20年ぶりにアルバムをリリースして、全国ツアーも始まりますが、実際にリハーサルをしてみて、音を出してみての感想や感触など聞かせていただけますでしょうか?

松本:今回ドラマーがマットに変わって、(エリックとジャックの)2人ともそうですけど、20年ぶりにやったっていう感じは全然なくて。リハーサルは昨日で終わったんですけれども、初日からある程度形になって、2日目以降どんどんどんどん良くなっていくっていう感じで、今バンドはとってもいい感じです。

ーそれでは最後にファンの方へのメッセージをお願いできればと思います。

松本:まずは今日こうやってお忙しい中集まっていただいてありがとうございました。慣れない環境であんまり上手く喋れなかったような気もしますけれども、今日の「ドリームフェスティバル」からスタートして、最後の東京ガーデンシアターまでね、みんなで一丸となって、素晴らしいサウンドをお聴かせできるように頑張ります。お時間ございましたらぜひみなさんもいらっしゃってください。

エリック:私はこのバンドが大好きなので、この瞬間をずっと待ち望んでいたし、これから数週間、TMGを堪能するつもりです。というのも、願わくば、もしまたこのようなことがあったとして、また20年という歳月を重ねることのないようにしたいから(笑)。今は毎日がとても新鮮で、このバンドのことを本当に愛しています。TAKはとても誠実だし、このバンドに対する彼のビジョンはとても上手くいっているし、僕の大切な友人であるジャック・ブレイズやマット・ソーラムとの再会もとても喜んでいます。日本のオーディエンスの前で演奏することが本当に楽しみです。ジャックにも、TAKにも、自分をここに連れてきてくれたことに感謝しています。

ジャック:日本に戻って来れて本当に幸せです。TAKさんは僕らにとっての日本大使のような存在で、とても気さくなホストで、僕らのことをとても大切にしてくれるので、一緒にいること自体にすごく喜びを感じていますし、たくさんの日本のファンがコンサートに来てくれることにも本当に興奮しています。どうもありがとう。

『TMG Ⅱ』
TMG
配信中:
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