Nothing But Thievesが語る日本のファンとの約束、マネスキンやレディオヘッド、堀米雄斗への敬意

 
サマソニで観たレディオヘッドの記憶、日本のファンとの約束

―新たな制作のアイデアはすでにいくつかあるのでしょうか? これからどんな曲を作りたいですか?

ドム:それが言えたらいいんだけどね(笑)。タイムマシンが欲しいよ。みんなは過去に戻るだろうけど、僕は未来に行きたい。3年後はどうだろう?ってね(笑)。僕らはバンドを続けていきたいと思ってる。ただ、次はどうなるか誰にも分からない。いつも実験なんだ。あるジャンルで音楽を作り始めたとしても、制作の過程でまったく別物になったりする。作曲は一つの決まった形があるわけじゃない。旅するように進んでいくんだ。そうやって『Dead Club City』もできあがった。だから、今はまだわからないよ。

―最近はどんな音楽やアーティストにインスピレーションを得ていますか?

コナー:僕らが作曲やレコーディングをうまくやれているのは、全員がいろんなジャンルの音楽が好きだという点で共通しているからなんだ。インスピレーションは時々によって変わる。新しいアーティストの音楽は頻繁にチェックしてるし、オルタナティブロックは土台としてあるけど、ヒップホップ、ディスコ、メタルにポップ……いろんなジャンルを聴く。特定のものから強い影響を受けていると言うよりは、自分たちから自然と生まれてきたものを書いてるんだ。

―その中でも1〜2組挙げるとしたら?

ドム:そうだな。やっぱりレディオヘッド。8年前にサマーソニックのMARINE STAGEで彼らのパフォーマンスを観たことは忘れられない経験だよ。それ以前にも彼らのライブは観てきたけど、アーティストへの敬意を示した静かな日本のオーディエンス。あの状況で観た彼らのパフォーマンスはまったくの別物だった。すべてのディテールが聴こえてきて、目を閉じると会場には僕一人。まるでプライベートのライブのように感じられたんだ。レディオヘッド、レッド・ツェッペリン、それからジェフ・バックリィはロックのバックグラウンド、僕らのベースにある。


Photo by Takuya Maeda

―今回は日本で6年ぶりのパフォーマンスですが、これから日本のファンとどういった関係性を築いていきたいですか?

コナー:そうだな。フェスのセットとなると、当てられた時間内でできることをやろうとするけど、もし次回ここでヘッドラインができるとしたら……。うん、確かに君の言うとおりだ。日本のオーディエンスと共に作り上げられる何かをしたい。今度機会があったらぜひやりたい。考えておこう。約束するよ。

―最後に、日本のファンに一言お願いします。

ドム:ずっと日本に戻ってきたいと思っていたんだけど、なかなか機会がなかった。ずっと待っていてくれてありがとう! 日本は大好きな国の一つなんだ。ここにはまったく違う美しいカルチャーがある。ここでファンのみんなの前でプレイできるなんて、すごく幸せだよ。すばらしいライブにするから、楽しんでもらえたらいいな。



ナッシング・バット・シーヴス@サマーソニック セトリプレイリスト
https://nbt.lnk.to/SUMMERSONIC2024JPNRS


Translated by Natsumi Ueda

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