サマソニ前夜を飾る深夜フェス、ソニックマニアに迷わず行くべき5つの理由

ソニックマニア公式サイトより

 
サマーソニック前夜に開催される日本有数の巨大オールナイトフェス、ソニックマニアが8月16日(金)に幕張メッセにて開催される。今年もサマソニに負けず劣らずの超豪華なラインナップ。だが、「サマソニ前日だし、オールナイトだからハードルが高いかも」とまだ迷っている人もいるかもしれない。そこで今回は、そんな人たちの背中を押すべく、ソニックマニアに行くべき5つの理由をお届けする。


1. ラインナップの多様性がもたらす刺激的な出会い

ソニックマニアは、いわゆる「純粋なクラブ系フェス」とは一線を画する。サマーソニックがジャンルの垣根を超えてもっとも旬なアクトを取りそろえるのが特徴であるように、ソニックマニアもクラブミュージックやロックやラップやポップといったジャンル、あるいはDJやバンドといった表現形式には捉われない。出演者選出のポイントはただひとつ、「夜に似合う音楽」だ。このような価値観を打ち出すオールナイトフェスは、日本国内はもちろんのこと、世界を見渡してもほぼ見当たらない。その意味でソニックマニアは唯一無二のフェスと言っていいだろう。

そして、ジャンルや表現形式に捉われていないからこそ、ソニックマニアには刺激的な出会いがたくさん待ち受けている。サカナクションのファンがニア・アーカイヴスに出会ったり、メジャー・レイザーで踊りに来た人がceroを目撃したり、アンダーワールドの長年のファンが長谷川白紙を発見したりすることもあるだろう。オールナイト=DJ主体のクラブイベントという固定観念に捉われず、そのような幸福な意外性をオファーできるのがソニックマニアの強みだ。


ソニックマニア、2023年のアフタームービー




2. アンダーワールドとサカナクション、2年越しのリベンジ共演

今年のタイムテーブル前半でとりわけ目を引くのは、マウンテンステージにアンダーワールドとサカナクションの名前が並んでいること。サカナクション単体で考えると、昨年のソニックマニアでは山口一郎がオーガナイザーを務めるクラブイベント、NFのステージがあったので、今年バンドとして出演するのは綺麗な流れだと言える。だが、アンダーワールドとの共演となると、そこにまたひとつ物語が加わる。

もともと両者は2022年にダブルヘッドライン公演をおこなっているが、このときは山口が体調不良でライブ活動を休止せざるを得なかったため、サカナクションは山口を除く4人でのスペシャルDJセットでの出演となった。もちろんそれはそれで特別なシチュエーションではあったものの、バンドもファンも完璧な形での共演ではなかったことに悔いが残ったことだろう。しかし今回は山口が復帰したので、サカナクションはフルバンドセットでの出演だ。言わば、これは2年越しのリベンジ。遂に実現する完璧な共演に期待したい。

サカナクション



アンダーワールドの見所については別記事で詳述するが(※後日掲載予定)、もちろん彼らは日本でもその名を知らない者はいない大ベテラン。近年のライブでは「Born Slippy」や「Rez」といった音楽史に燦然と輝くダンスアンセムは当然のことながら、ここ数年でリリースしてきた往事を彷彿とさせるアグレッシブなダンストラックの数々も披露されている。パワフルなステージが期待できるだろう。


アンダーワールド





3. ソニマニだからこそ実現、マネスキンのヴィクトリアによるDJセット

ソニックマニアならではのスペシャルな出演者と言えば、サマーソニックでヘッドライナーを務めるマネスキンのベーシスト、ヴィクトリアだろう。今回はなんとDJセットでの登場である。


ヴィクトリア(マネスキン)

実は彼女、今年3~5月にヨーロッパやアメリカで20ヶ所を周る初DJツアーを成功させたばかり。決してバンドの片手間ではなく、本格的にDJ活動にも取り組んでいるのがわかる。

オーディエンスショットの短い動画や初のDJミックス『Victoria’s Treat』で確認する限り、彼女が得意としているのは大会場向けのアッパーなテクノやバイレファンキなどのミックスだ。まさにソニックマニアのようなビッグフェスにはうってつけ。セクシーでパワフル、かつダイナミックな彼女のプレイは、きっと会場を熱狂へといざなうことだろう。



@vicdeangelis

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