「Future of Music」日本代表25組を発表 世界各国のRolling Stone誌がアーティストを選出

3月25日発売「Rolling Stone Japan vol.26」より

世界11カ国/地域の編集部が選ぶRolling Stone誌の「Future 25」。日本版が独自にピックアップした25組を一挙紹介。

【写真を見る】MAZZEL、ME:I、明日の叙景、紫 今、花冷え。

本国アメリカ版で2023年より始まった「Future of Music」は、 “未来の音楽のあり方”にフォーカスを当てた同誌の特集プラットフォーム。その看板コンテンツとなるのが、ジャンル/ルーツの境界を越えて新進気鋭アーティスト25組を選定する「Future 25」。米テキサス州オースティンで毎年3月に開催される世界最大級のカルチャー/テック見本市「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)とも連動した同企画は、NewJeansやおとぼけビ~バ~が昨年リスト入りしたことでも話題を集めた。

そして2年目を迎える今年、「Future 25」は国際化が進む音楽シーンの現状をより反映すべく、US版、UK版、スペイン語圏版など世界11カ国/地域の編集部が独自にレコメンドするグローバル・プロジェクトへと発展・拡張することに。それを受けて、Rolling Stone Japanも音楽シーンの明日を担う25組を独自に選出。J-POP、ロック、メタル、ラップ、ハイパーポップ、アイドル、2.5次元アーティストなど「Gacha Pop」時代の百花繚乱ぶりも踏まえつつ、カバーを飾ったMAZZELを筆頭とする“日本代表”を一挙紹介していく。新時代のクリエイティブ・マインドがもたらす活気をここから感じ取ってほしい。


※3月25日発売の「Rolling Stone Japan vol.26」では全54ページの巻頭特集「Future of Music」をフィーチャー
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◆「Future of Music」日本版選出アーティスト




MAZZEL

多彩な「色」を武器に持つダンス&ボーカル


Photo by Kentaro Kambe

MAZZELとは、SKY-HIがCEOを務める音楽事務所・BMSGに所属し、グローバルヒットを生み出すためにユニバーサルミュージックと共同設立したレーベル・BE-Uより、2023年5月にデビューした8人組。最新号のインタビューの中でもメンバーのKAIRYUから「ダンス&ボーカルグループっぽくないと思う」という言葉があったが、MAZZELは、アートパフォーマンス集団と呼びたくなる存在感を示している。音楽やダンスのルーツが異なる8人が集い、全員がメインボーカリストでありメインダンサーであるMAZZELは、曲ごとに、もっといえば1曲の中のパートごとに、ジャンルや感情の異なる表現や表情で魅せていく。しかもただ「歌って踊る」のではなく、鳴っている音を人間の身体を使って視覚的に浮かび上がらせるパフォーマンスやクリエイティブを磨き続けているのがMAZZELなのだ。(矢島由佳子)

※3月25日発売「Rolling Stone Japan vol.26」に巻頭特集インタビューを掲載




ME:I

等身大でクリエイティブな11人


Photo by Kentaro Kambe

『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』で国民プロデューサーにより選ばれた11人ガールズグループ、ME:I(ミーアイ)。グループ名には、新しい日本の世代を代表する“未来のアイドル”という意味がこめられており、デビュー前の現段階からその貫禄を沸々と感じさせる。圧倒的な自己プロデュース力はもちろん、表現力やスキル、クリエイティブ能力まで磨いていくというのだから、期待せずにはいられない。(坂井彩花)

※3月25日発売「Rolling Stone Japan vol.26」に巻頭特集インタビューを掲載




明日の叙景

J-POPとブラックメタルのその先へ


Photo by Jun Tsuneda

2022年発表の『アイランド』が絶賛された明日の叙景。「J-POP? それともブラックメタル?」というCD帯コメント通りの複雑なニュアンスを示しつつ、音からアートワークまで絶妙に親しみやすい同作は、アジアやヨーロッパでも歓迎され、近年は国内外でソールドアウト公演を連発している。そんな4人に音楽的バックグラウンド、ライブに臨む姿勢の変化などを語ってもらった。(s.h.i.)

※3月25日発売「Rolling Stone Japan vol.26」に巻頭特集インタビューを掲載




紫 今

圧倒的な歌力を誇る、稀代の音楽アート表現者


Photo by Kentaro Kambe

2022年11月に初のオリジナル楽曲「ゴールデンタイム」をSNSにドロップし、昨年5月に「凡人様」を含む1st EP『Gallery』をリリース。アフリカンミュージック、ゴスペル、R&B、ロック、J-POP、ボカロ、K-POPなど多彩な音楽ジャンルに対する深いルーツと、生活の中で育んできた映像、アート、ファッションセンスを兼ね備える「紫 今(むらさきいま)」は今、人々の趣味嗜好が多様化する時代にあらゆるリスナーの心を一気に掻っ攫い、大きなうねりを起こし始めている。(矢島由佳子)

※3月25日発売「Rolling Stone Japan vol.26」に巻頭特集インタビューを掲載




花冷え。

カオスでポップなバンド道


Photo by Mitsuru Nishimura

東京発のラウドロック・バンド、花冷え。昨年リリースした代表曲「お先に失礼します。」は現在までYouTubeで610万回以上の再生回数を誇り、その後、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、アジアと文字通り世界を股にかけた活動の狼煙となった。2024年もドイツの「ROCK AM RING & ROCK IM PARK」など、6月以降、数多くのフェス出演が決まっている。世界中のメタルヘッズをワクワク・ドキドキさせてくれるポップな存在が、この花冷え。なのだ。(上野拓朗)

※3月25日発売「Rolling Stone Japan vol.26」に巻頭特集インタビューを掲載


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