クイーン42年ぶりの札幌公演で大合唱、スペシャル・ゲストGLAYと共演

豪華なセットリストで会場を沸かせ、その熱気に包まれた札幌ドームのステージに、クイーン+アダム・ランバートが現れたのは19時15分。伝説的なライヴ・エイドのステージでもおなじみの「RADIO GA GA」「ハマー・トゥ・フォール」を演奏後、ヴォーカルのアダムが「ハロー・サッポロ!」とファンに呼び掛け、映画「ボヘミアン・ラプソディ」でも印象的に使われていた1978年のヒット曲「ファット・ボトムド・ガールズ」を演奏。その後も全米NO.1に輝いた「地獄へ道づれ」、ロジャーが激しくドラムを叩きながら歌う「アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー」、昨年秋の北米ツアーでは演奏されず、クイーンとアダムが日本のファンの為に演奏する「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」、「アンダー・プレッシャー」など、彼らもまた大ヒット曲、名曲の数々を惜しげもなく披露。ブライアンが「次はみなさんのために若いころに書いた曲です」と紹介して、歌詞の一部が日本語で歌われる名曲「手をとりあって」では、明らかに日本の神社仏閣をイメージした映像もスクリーンに投影され、日本のファンの大合唱が沸き起こった。


クイーン+アダム・ランバート(Photo by Takashi Kunimasa)

その後も「リヴ・フォーエヴァー」、昨年の大みそかの紅白歌合戦に出場して披露した「ドント・ストップ・ミー・ナウ」、「ショウ・マスト・ゴー・オン」といったおなじみの名曲の数々を繰り出し、最後は映画のタイトルにもなった「ボヘミアン・ラプソディ」で、一度、メンバーはステージを去り、続いて在りし日のフレディのトレードマークとなったファンとのコール・アンド・レスポンスの映像による「AYO'S」のあと、名曲「ウィ・ウィル・ロック・ユー」が演奏され、さらに今回の日本公演のオープニング・ナンバーとなった1984年のアルバム『ザ・ワークス』からの「マシーン・ワールド」「RADIO GA GA」のメドレー形式のフィナーレ・ヴァージョンを挟んで、最後はクイーンの代名詞的な1977年のヒット曲「伝説のチャンピオン」でコンサートは終了。エンディングでおなじみの「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」が流れ、この日も2時間を超える白熱のライヴが展開された。

現時点で今回の日本公演後のツアーの予定は発表されておらず、「これがクイーン最後のツアーになるかもしれない」と噂される今回の日本公演で唯一、日本を代表するロック・バンド、GLAYとの競演が繰り広げられたこの日の札幌公演は、まさに伝説の一夜ともいえる、歴史的なライブとなった。

この日、バック・ステージでは、クイーンのブライアン・メイとロジャー・テイラー、そしてアダム・ランバートがGLAYと初対面。写真撮影のときに、ブライアンが「とてもクリアなサウンドで、素晴らしいステージだった」とGLAYのメンバーに話しかけ、GLAYのTAKUROが「僕らのステージ見てくれたんですか?」というと、ブライアンが「もちろん!」と答える一幕も。

クイーン+アダム・ランバートの今回の来日公演は、残すところあと2回。2月13日、14日の連日、クイーン初の東京ドーム公演は、見逃せないライブとなりそうだ。

2月10日(土)クイーン+アダム・ランバート 札幌ドーム セットリスト(曲タイトル 「邦題」)
1. Machines (Or 'Back to Humans') / Radio Ga Ga 「マシーン・ワールド/RADIO GAGA」
2. Hammer to Fall 「ハマー・トゥ・フォール」
3. Fat Bottomed Girls 「ファット・ボトムド・ガールズ」
4. Another One Bites the Dust 「地獄へ道づれ」
5. I'm in Love With My Car 「アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー」
6. Bicycle Race 「バイシクル・レース」
7. I was Born to Love You 「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」
8. I Want It All 「アイ・ウォント・イット・オール」
9. Love of My Life 「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」
10. TEO TORIATTE 「手をとりあって」
11. Drum Solo ドラム・ソロ
12. Under Pressure 「アンダー・プレッシャー」
13. Tie Your Mother Down 「タイ・ユア・マザー・ダウン」
14. Crazy Little Thing Called Love 「愛という名の欲望」
15. You Take My Breath Away~Who Wants to Live Forever 「テイク・マイ・ブレス・アウェイ~リヴ・フォーエヴァー」
16. Guitar Solo ギター・ソロ
17. Is This the World We Created…? 「悲しい世界」
18. A Kind of Magic 「カインド・オブ・マジック」
19. Don't Stop Me Now 「ドント・ストップ・ミー・ナウ」
20. Somebody to Love 「愛にすべてを」
21. The Show Must Go On 「ショウ・マスト・ゴー・オン」
22. Bohemian Rhapsody 「ボヘミアン・ラプソディ」
Encore:アンコール
23. We Will Rock You 「ウィ・ウィル・ロック・ユー」
24. Machines (Or 'Back to Humans') / Radio Ga Ga 「マシーン・ワールド/RADIO GAGA」
25. We Are the Champions 「伝説のチャンピオン」



<リリース情報>



クイーン
『絆(KIZUNA)』
CD発売日:2024年1月31日(水)
https://umj.lnk.to/Queen_KizunaPR

<ライブ情報>

QUEEN + ADAM LAMBERT - THE RHAPSODY TOUR -
2024年2月4日(日)愛知 バンテリンドーム ナゴヤ
2024年2月7日(水)大阪 京セラドーム大阪
2024年2月10日(土)北海道 札幌ドーム
2024年2月13日(火)東京 東京ドーム
2024年2月14日(水)東京 東京ドーム
<問>クリエイティブマン 03-3499-6669
企画/制作・招聘:クリエイティブマンプロダクション
https://www.creativeman.co.jp/artist/2024/02queen

QUEEN オフィシャルサイト:http://www.queenonline.com/

Rolling Stone Japan 編集部

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