MOONCHILDが語る、「努力」と「個性」の相乗効果が生んだ新境地

「歌い上げる」と「歌で伝える」の違い

—「Lonely」はiCON Zのオーディションで歌っていた曲ですが、こういうふうにアコースティックバージョンで、ピアノをバックにして歌うとまた印象が変わりますし、久々にこの曲をやってみてどうでしたか?

MIRANO:この曲はオーディションの頃から何回も歌い続けている、すごく思い入れがある楽曲です。今回はアコースティック・バージョンということで、ピアノの素敵なアレンジを加えていただいて、キーも上げています。レコーディングでは、上がったキーとピアノのメロディに合う繊細な歌声を出すためにはどうしたらいいかを考えました。実際にパッケージとして出来上がった時に、みんなの発声や表現が活きているなって思ったと同時に、繊細な歌声の中に今までの経験だったり感謝の気持ちだったり、決意が詰まった楽曲になったなと感じました。オーディションから歌い続けているので、私たちが歌っている歴は長いんですけど、これからもたくさん愛してもらえる楽曲になるように大切に歌い上げていきたいです。

ANRI:アコースティック・バージョンで後ろの厚みがない分、自分たちの声がより繊細に聴こえるんですね。出来上がったものを聴いても、目の前で歌っているような生感のある歌声になっていると思いますし、歌うにつれて自分たちの歌詞に対しての切実さや思い入れは、より一層大きくなっていくと思います。私たちの想いやバックグラウンドを知らない人が聴いても、「気持ちがこもっているな」と伝わるものがある曲になったんじゃないかなと思っているので、ぜひ聴いていただけたらうれしいです。

UWA:自分はオーディションでもずっとラップを担当していたので、「Lonely」は歌の部分で頑張らなきゃと苦手意識があって。今回のアコースティック・バージョンでは、テンポもスローに下がっていたので、個人的には歌いやすかった部分もありますし、完成したものを聴いて、オーディションから知ってくれている人には成長した姿を見せられたかなと思いました。デビューしてここまで来られたことを考えると、レコーディング中は自然と涙が出てきて(笑)。バレないように歌ったんですけど、募る想いがありすぎて、その日は泣きながらレコーディングしましたね。声が震える寸前まで泣いて切り替えてを繰り返しやっていました。

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UWA

HANA:私も泣きました。

UWA:そうだよね。レコーディングブースから出てきて抱き合いましたもん。わかるよ、って。

HANA:最近学んだこととして、「歌」はその人に響かせたいと思うと、歌い上げちゃうんですよ。歌としてただ音程を合わせているだけみたいになって、歌詞がちゃんと伝わっているかどうかが分からなくて。今、私が一番苦戦していることは、話すように歌うことなんです。それがすごく難しくて。この曲では話すように歌うことを意識したんですけど、まだ完全にはできませんでした。バランスが難しいです。


HANA



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