MAZZELが語る、自走する意味、目的地に向かってすべきこと

「Carnival」は大きな挑戦の一歩

—日高さんがMAZZELに自走を求めるのは、どういう背景や理由があるからだと捉えていますか。

SEITO:これから長く続けていくためには、しっかり自分たちで考えないといけないと。MAZZELの色を出すためにも、自走することが大事なのかなって思いますね。

—「Carnival」みたいな曲だと、ただ与えられて演じて歌うだけでは十分な説得力が出ないというか、見た人の中で「かっこいい」の先まではいかない。だからこそちゃんと8人が意思を持って、こういった曲を歌ったり踊ったりできる状態になることを日高さんは望んでいるんじゃないかなって想像したりするんですけど。……あってますか?(笑)

SEITO:あってます。全くその通りです!

KAIRYU:本当にその通りです。SEITOが言ったことにしておいてください(笑)。

SEITO:おい!(笑)

―「自走」を意識するからこそ悔しい気持ちから逃げずに、しっかり向き合っているんだなとも思います。KAIRYUさんはこの5カ月、どんなことを考えて、今どういうMAZZELを見せたいと思っていますか。

KAIRYU:デビューしてからいろいろな舞台に立って、僕たちを応援してくれている人が確実にいるということをみんなでしっかりとと認識できたので、責任感が生まれてきたと思います。この期間はファンミツアーをしたり、僕たちに興味がない人もいるフェスに出演したりして、僕たちの大きさも小ささも両方知れたので。思ってる以上に自分たちはすごいし、でも思ってる以上にまだまだだということがわかる機会が多かったです。それを自覚していることが大切だと思いますし、それによって方向性もだんだん固まってきたタイミングで2ndシングルを出すので、すごく自信もあります。

―KAIRYUさんとしては、どういう面で「自分らはすごい」と思えて、逆にどういうときに「まだまだだ」と悔しさを感じましたか? いろんな面で、だとは思うんですけど。

KAIRYU:やっぱりパフォーマンスをして直接歓声を浴びると自信も増えますし、その回数が増えれば増えるほど、自分の中のレパートリーも増える感覚があります。逆に、厳しい環境だと「まだまだやな」って悔しい想いをすることがあります。近くに自分たちより結果を出してるグループがいたら、負けたくないなっていう率直な気持ちが、どのグループでも湧くので。どのグループにも負けたくないということを、僕はすごく思っているので。そういうポジティブな悔しさを感じることはあります。

―それを情熱に変えて走っていくと。

KAIRYU:走っていきます!

―RANさんはどうですか。

RAN:みんなが言ってくれた通りなんですが、この5カ月、いろいろ現場でさまざまな経験を重ねることができて。場数を踏んでいく中で、どんどんとパフォーマンスの余裕も出てきて、「もっとこうやってみせられるな」「この人がこの動きするから、自分はもっとこうしよう」といったことが積み重なって、今の自分たちのパフォーマンスにつながっていると思います。そういった中で「Carnival」は、ある意味挑戦であって、決意でもある。今の自分たちがパフォーマンスするからこそ出てくる、新しい色やキャラクターが光るシングルになっていると思います。同時に、僕たちもデビューしたてではありつつ、今デビューしてる他のボーイズグループや、一番近いところだとBE:FIRSTと、目指す場所や叶えたいものが近しいとは多いと思っていて。遠い道のりであることはわかりつつ、どれだけ急速に成長して追いついけるか、追い越していけるかだと思います。そういう意味で「Carnival」は、僕たちにとって大きな挑戦の一歩になる気がしています。

―自信も悔しさも抱いた5か月があって、さらに上に行くための渾身の一撃がこの「Carnival」であると。ちなみに、BE:FIRSTが「Mainstream」という挑戦的な楽曲でチャートでも好成績を収めたことには、どういう気持ちがありますか? 悔しさもあるかも知れないけど、あの音楽性で1位を取れたという事実はある意味希望でもあるだろうし。その両方があるのかなと思って。

RAN:そうですね。本当に、その二面性の感じがある気がします。

KAIRYU:やっぱり両方あります。「Mainstream」が結果を出しているのを見て、「すごいな」と思いつつ、でもああいう楽曲がチャートを席巻していることは今の世の中にとってポジティブなことだし、希望だし。先陣切って道を切り拓いてくれているので、大きく見たらすごくいいことだなと。「蹴落として勝つぞ」みたいな意味はなくて、この業界を盛り上げていきたいからこそ「負けたくない、勝ちたい」という気持ちがあります。

―「Carnival」を『BMSG FES’23』で見たときに、MAZZELはやっぱりライブパフォーマンスが圧倒的なダンスグループだということを思い知って、それはMAZZELの追随を許さない個性になっていくと思いました。「Carnival」のコレオグラフはどなたにお願いしたんですか?

TAKUTO:KAZtheFIREさんという、「Boom Boom Back」(BE:FIRSTの楽曲)の振付もされている方です。「LIGHTNING」もそうなんですが(「LIGHTNING」の振付はMiQaelが手掛けた)、コレオグラファーを決めるときに僕が提案した方で。少し攻めたというか、一般的ではないフォーメーションを使ったり、振付もわかりやすい部分もありつつ決める部分もあったり。個人的にはすごくお気に入りのコレオグラフを作っていただいたし、それを8人全員が一人ひとりの個性を加えて出せていると思います。



―サビも超バチバチですよね。

TAKUTO:歌うのが大変です(笑)。

KAIRYU:大変なんです!

Tag:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE