THE HOPEは、ラインナップからも分かる通り、AK-69が中心となって牽引する東海ヒップホップの文脈が色濃い。彼は昨年、このフェス名の由来を「(東海地方のレジェンドである)TOKONA-XはHOPEの煙草が好きだった。今でも俺は彼の墓にHOPEを持っていく」と明かしていた。もう一人のキーパーソンであるANARCHYは様々なステージに客演し、漢a.k.a GAMI~D.O~Red Eyeと続く政治色の強いステージの流れを締めくくったのも彼だった。また、この日はAK-69もジャパニーズマゲニーズのMCと同様の発言をしており、その点では、よりポリティカルな傾向を持つフェスであるとも言える。他にはDJに特化したステージやバスケットボールを楽しめるエリアなどもあり、従来のストリートカルチャーとしてのヒップホップ、他方でゲットーやハスラー、ギャングスタといった側面を強調したフェスとしても個性を確立しつつある。