FLOが語るサマーソニック、R&B新時代を切り拓く3人のハーモニー

リアーナやミッシー・エリオットへの共感

ーFLOは90年代~2000年代のガールズグループやR&Bのフィーリングがとても素敵です。あなたたちが、当時のアーティストで最も好きだったのは誰でしょう?

レネー:私が一番好きだったのはシアラとリアーナだね。

ステラ:私はリアーナ、ビヨンセとブランディ。

ー2人ともリアーナをあげましたが、どのような点に惹かれていましたか?

ステラ:彼女はとにかくカッコよかった!

レネー:マジでヤバかった! 子どもの私にすごく自信をくれた。彼女からは、やりたいことがあるんだったら信じてやり続ければ叶うっていう刺激をもらったんだよね。リアーナはとにかくカリスマ。たくさんの人たちに影響を与えたと思う。

ステラ:彼女は音楽的にも唯一無二だった。聴くと、自分が強くなった気持ちになる。しかも今の彼女はビューティやファッションの世界でも活躍していて、自分の帝国を築いた。すごく憧れる。

ーお2人も、将来は彼女のように別分野にも活躍の場を広げたいと思っていますか?

レネー:もちろん。

ステラ:100%そう。

レネー:ステラは自分のミネラルウォーターのブランドを持って、ジョルジャは自分の犬のブランドを持って、私は何がいいかな。ファッションとか、ヘアメイク商品の店を持つとか。みんなでいろんなことに挑戦したい。絶対に面白いと思う。

ー先ほどはソロアーティストの名前が挙がりましたが、グループでは誰か好きな人たちはいましたか? 学校で友達と真似した人たちとか。

レネー:それだったらプッシーキャット・ドールズ。しょっちゅう歌ったし、最高だったよ。

ステラ:そうね。プッシーキャット・ドールズもだし、もちろんデスティニー・チャイルドやTLCも。

レネー:みんなとにかく最高だった。ガールズグループってなんてカッコいいんだろう!って思わせてくれたよね。


FLO作成、お気に入りR&Bソングをまとめたプレイリスト

ー当時の音楽と比べて、FLOの現代的な点はどういったところにあると思いますか?

ステラ:私たちの世代ならではの抱えているものがあって、当時とは全然違う新しいバージョンって感じ。それに音楽シーンもあの時と比べて進化していて、新しい音楽からもたくさん影響を受けている。さらに、私たちは自分たちがやることにちゃんと深く関わっているんだよね。ガールズグループというと、周りに全部お膳立てしてもらって「これをやれ」って指示されてると思っている人もいるかもしれないけど、私たちは自分たちが何をしたいのか明確なビジョンを持ってる。

ーということは、コラボレーションなどもあなたたちの発案なのでしょうか?「Fly Girl」でミッシー・エリオットとコラボすることになった経緯を知りたいです。

レネー:“fly girl”と歌うサビのパートは当然ミッシーの「Work It」からのサンプリングなわけで、歌を入れた時に、私たちはミッシーに参加してもらいたいって思ったの。コラボするなら絶対にミッシーじゃなきゃだめだって。だからスタッフに頼み込んでなんとか連絡をとってもらって、彼女に参加してもらえたってわけ。グループとして、キャリアのこんなに早い段階でミッシーとのコラボが実現できたのは本当に嬉しかった。彼女はカリスマの中でも特にすごい人だから、それが実現したっていうのは私たちにとってこれまでで一番大きな達成感を感じたし、永遠に誇れることだと思う。



ーあなたたちがリスナーとして聴いてきた中で、ミッシーに関するどのようなエピソードを覚えていますか?

レネー:彼女のビデオが大好きだったのを覚えてる。

ステラ:私もそう。彼女のビデオと着ている衣装。

レネー:彼女にしかない独自の個性を持っていた。誰もやっていないことをやっていたよね。だから私たちも、いつだって型にハマらないことが大事だって思ってる。既成概念にとらわれず、私たちが何をしたいのか、何に一番しっくりくるのか、それをどうやって表現すればいいのか常に考えるようにしてる。

Translated by Yuriko Banno

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