26歳のプロレスラー清宮海斗が語る、道場の大切さと世代観

オカダ戦で得たもの

—オカダ戦について、いま振り返るとあの一戦は清宮さんにとってどんな一戦だったと感じていますか?

清宮:プロレス業界の先頭を行くことが、ずっと自分の中で軸としてあるので、自分の目的地までどれくらい距離があるのかを、あの戦いで感じることができた。そんな、前に進める試合だったと思います。



—顔面キックのインパクト(※1月21日の横浜アリーナでのタッグ戦、清宮がオカダに顔面キックを放った)も含め、SNSでも話題になりましたよね。

清宮:結果的によかったのかはわからないですけど、今回これだけ話題になったことを、今度は自分の団体の中でやらないといけないとは思っていて。対他団体の選手で、業界トップのオカダ・カズチカだったからこそ、ここまで話題になったと思うので。蹴ったとか蹴らないとかじゃなくて、話題を作っていくって意味では、自分の団体で継続していきたいと思います。

—普段プロレスを観ない人にも「注目させる」っていう点では効果があったように思います。

清宮:付加価値って部分では、Twitterで発信することでお客さんに自分の気持ちが伝わって、試合でも盛り上がったのかなって思います。試合以外の部分も全部試合に繋がっていくんだなって、今回ものすごく学ばせてもらいました。

—ただ、顔面への蹴りって相当覚悟がなきゃできなかった気もするんですけど、そのへんはどうでしたか?

清宮:そうですね。でも一年前も横浜アリーナでタッグマッチをして(オカダ&棚橋弘至 VS 武藤敬司&清宮)、そこから1年経っての再戦だったので、自分としては気持ちができ上がっていたんです。チャンピオンでもあったし、やってやるって気持ちで立っていたので、その時は自然と感情が湧き上がってきました。

—SNSの反響って賛否両論すべてチェックするんですか?

清宮:はい。人によって見ない方がいい人もいると思うし、見たからなんだってわけでもないと思うんですけど、見ることで、こういう人もいるんだって自分の経験にしたいなと思っていたので。

—心のバランスはどのように取っていましたか?

清宮:今までは自分の世界に閉じこもってしまうことが多かったんですけど、最近NOAHでドーム大会だったりいろんな大きな動きがあるなかで、周りの方に相談できる環境があったんです。その人たちとコミュニケーションを取ったことによって、だいぶ助けられました。俺もTwitterでこんなふうに批判されてるよってレスラー仲間が共感してくれたり、小島(聡)選手から言葉をいただいたり、先輩方が優しくしてくれたことも励みになりましたね。

—じゃあ、もう乗り越えられました?

清宮:はい。今はもう前を向いて、全く後ろも向かないですし、完全に切り替えてますね。

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