WurtSならではのファンタジー感、精度の高さ【ツタロック2023レポ】

Wurts(Photo by Tatsuya Shiraishi)

3月19日に開催された「ツタロックフェス2023」。WurtSのライブレポートをお届けする。

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MASSIVE STAGEのトップバッターを担ったのはWurtS。作詞・作曲・編曲のみならず、映像も自身で手がける21世紀生まれの音楽家だ。ライブではお馴染みのウサギの着ぐるみが登場し、DJブースにつくと、「Talking Box(Dirty Pop Remix)」が流れ、オーディエンスがハンドクラップ。CAPを深々と被ったWurtSが登場。オーディエンスはフック部分で拳を突き上げながらジャンプ。TikTokを基点に認知を広めたWurtSが有観客ライブをスタートさせてからまだ1年足らず。しかし、2022年に数々のイベントやフェスに出演したこともあり、実に堂々としたパフォーマンスだ。

ギターを持っての「ふたり計画」「僕の個人主義」と、抜けの良いバンドサウンドを投下していく。「楽しんでますか? すごい。むちゃくちゃ人が多いな」と嬉しそうなWurtS。「まだまだ盛り上がっていきたいと思います。『BOY MEETS GIRL』」と言うと、大きな歓声が上がる。骨太なビートに合わせてウサギが揺れる光景がWurtSならではのファンタジー感を高める。

カウントダウンから始まる「SWAM」では、ハンドマイク姿でウサギと共にステージ上を移動し、オーディエンスとの距離を縮めながら、緩急の付いたラップを繰り出し、温度を上げていく。WurtSなりにJ-POPに接近したような強力なポップソング「MOONRAKER」では、メロディアスなグルーヴに合わせて、オーディエンスが手を前後に揺らして応えた。

「最後まで盛り上がっていきましょう!」という呼びかけを皮切りに、「ブルーベリーハニー」「コズミック」「リトルダンサー」と続けた。ラストはWurtSの名を一躍知らしめた初のTikTok投稿曲「分かってないよ」。サビでは大合唱が起こった。

EDM、ロック、ヒップホップ、エレクトロ、ボカロ……様々なジャンルを昇華したハイブリッドなサウンド。どこを切ってもキャッチーで中毒性があるWurtSの楽曲の恐るべき精度の高さを目の当たりにした30分間だった。




<イベント情報>

ツタロックフェス 2023 supported by Tポイント
公演日:2023年3月19日(日)
会場名:幕張メッセ国際展示場 9・ 10・ 11ホール
主催:CCCミュージックラボ(株)/ライブマスターズ(株)
企画:CCCミュージックラボ(株)
制作:ライブマスターズ(株)
運営:(株)ディスクガレージ
特別協賛:CCCMKホールディングス(株)
問い合わせ: https://cccmusiclab.com/tsutarock2023

<公式SNS>
Twitter:https://twitter.com/tsutarocklive
instagram:https://www.instagram.com/tsuta_rock_live_official/
Facebook:https://www.facebook.com/tsutarocklive/

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