コロナ給付金詐欺、美人不動産ブローカーが起訴された理由 米

ベントレーの購入などにコロナ支援金を充てた疑いのあるダニエラ・レンドン(Instagramより)

米フロリダの高級物件専門不動産業者のダニエラ・レンドンが、コロナ支援金38万1000ドルを騙し取ったとして起訴された。友人は、彼女は十分裕福なので政府から金を盗む必要はなかったと語り、匿名希望の別の不動産業者も「彼女は本当に誠実で、信頼できる人です。プロの鏡ですよ」と話す。一体彼女に何があったのか?

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ダニエラ・レンドンがInstagramのアカウントを削除する以前、3万3000人のフォロワーは彼女が夢のような暮らしを送るのを眺めていた。彼女はヨットで寛ぐ姿、乗馬、イビザ島でのパーティ、外食先での豪華ディナーの写真を投稿していた。時には、高級不動産業者として販売する海に面したマイアミの物件も投稿していた。「商品を売り込むには、自分の見た目にも気を使わないと」と言うアナ・ウリベさんはレンドンとは同業者で、5年以上も親しくしている。「初めて会った時、ダニエラはメルセデスのトラックを所有して、素敵なドレスを身にまとい、バレンティノの靴を履いていました。マイアミという派手な街に暮らしているんですから、着飾るのは当然です」。

ウリベさんだけでなくレンドンと組んでいたもう1人の不動産業者も、レンドンが弱肉強食の業界でとりわけ誠実だったと語っている。「みな競争心が高く、中にはずるがしこい人もいます」とウリベさん。「気を付けないと彼女にお客を取られるわよ、なんていうようなことを彼女がしたのは一度も見たことがありません。そんなことは一度もありませんでした」。むしろレンドンはチームで仕事をして、互いに助け合おうとしていたとウリベさんは続けた。「彼女は本当に誠実で、信頼できる人です。プロの鏡ですよ」と、匿名希望の別の不動産業者も言う。つい最近も、レンドンと組んで1700万ドルの物件をまとめたばかりだそうだ。

レンドンが新型コロナウイルス支援金を違法に手にした罪で連邦起訴されたと聞き、2人はショックを受けた。フロリダ州南地区連邦検事局は2月2日の発表で、31歳のレンドンが違法に手に入れた38万1000ドルを自分や友人、家族の懐に収めていたと主張。その金をベントレーの2021年型ベンテイガ、ビスケーン湾の高級マンション、美肌施術、ブランド靴の修理に充てていた疑いがもたれている。「政府が描くダニエラ像は、私の知っているダニエラじゃありません」と、匿名の不動産業者は言う。「今回のことでは心底驚きましたし、傷つきました。彼女には子どもが2人いるんですよ」。

Akiko Kato

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