iScream、あらゆるプレッシャーを跳ね除けた「歌の力」

iScream(Photo by Kentaro Kambe)

先日開催された「Rolling Stone Japan LIVE 5th ANNIVERSARY SPECIAL」。iScreamのライブレポートをお届けする。

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昨年開催したデビューオンラインライブから1年が経過し、iScreamの3人はデビュー2年目にして大舞台に立つ機会を掴み取った。今年4月に待望の1stアルバムを発表し、曲数がグッと増えた今、3人の魅力をあらゆる角度から見せることができる。ダンスやヒップホップ系のアクトが多い本フェスは、iScreamにとって絶好のチャンスである。

メンバーの紹介も兼ねた映像演出からスタートし、ステージ中央に板付いていた3人が披露した1曲目は「Scream Out」。平均年齢は18歳ながら、歌の完成度は非常に高い。ダンススキルも同様だ。3人組というのは決して人数が多いほうではないが、だからこそ一人ひとりのスキルの高さがしっかり伝わってくる。

中盤のブロックは歌にスポットをあてた曲が続く。バラード「茉莉花-Jasmine-」ではストリングスをフィーチャーしたトラックをバックに丁寧に歌を織り込んでいく。続く「himawari」は圧倒的なアカペラからスタート。アカペラパートが終わると、客席から自然と拍手が沸き起こった。RUIの歌声はクセがなく、どこまでも突き抜けていく響きが気持ちいい。YUNAはとにかくパワフルで芯のあるボーカルが魅力だ。HINATAは甘さと優しさが共存する声で聴き手を包み込む。3者3様の歌の世界がiScreamというユニットを構築していることがこの曲でよくわかった。

バラードが続いたあとは、ポップな新曲「Catwalk」を披露。グッと歌に入り込んだバラードから一転、ここではポップな笑顔とパフォーマンスで、iScreamの幅の広さを見せる。極めつけはラストナンバー「つつみ込むように…」だ。言わずとしれたMISIAの大名曲を3人で歌い上げた。この日に披露した楽曲の中で最も難易度の高い曲だったにもかかわらず、彼女たちはランウェイを笑顔で歩き、観客に手を振りながら、軽々と歌い進めていくんだから驚きだ。原曲のメロディラインから逃げずに、時代を越えた名曲と堂々と向き合う姿はカッコいいのひと言。ラストは3声によるハーモニーでエンディングを迎えたのだった。誰が欠けても成立しないiScreamのトライアングルは観客に強い印象を残したはず。おそらく、3人はきっと緊張していただろう。なんといってもさいたまスーパーアリーナだ。しかし、あらゆるプレッシャーを跳ね除けたのは、ほかでもない自分たちの歌の力だったのである。



<SETLIST>

1. Scream Out
2. Eyes to Eyes
3. Jusmine -茉莉花-
4. アカペラ~himawari
5. Catwalk
6. つつみ込むように…

<配信チケット詳細(発売中)>

視聴券受付:4500円(TAX IN)
販売期間:9月10日(土)10:00まで
視聴期間:終演後~9月10日(土)10:00
※終演後の視聴開始時間は後ろ倒しになる可能性がございます

【Streaming+】
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