10周年ライブのタイトルに込められた意味その姿を見送った後、石崎は「伝えたいことはもう伝えられました」と噛み締めつつ、この10周年ライブのタイトル「てん」に込めた意味もあらためて話した。『てん』とは、「、」「10」「天」。歌という物語を自分はこの先もずっと書いて行こうと思っている。だからこそ「。」(句点)ではなく、途中という意味の「、」(読点)であること。そして「きっとこれからもギリギリの状態だろうけど、あなたが、その僕が書く物語の、主人公でいてください」と今日一番の強く確かな想いを言葉に込めた石崎。作られた当初は、ごく私的だったかもしれないものが、気づけば、ここにいるお客さんみんながそれぞれの物語として石崎ひゅーいの歌を生きている。その証明が、今日という日なのだということを、「今日はまだ一緒に歌えないから笑ってください、素敵な夜をありがとうございました!」という言葉とともに、最後の3曲で伝えきっていった。
振り返ってみると、本編のちょうど折返しで披露された2022年リリースの『花束』と、菅田との3曲をのぞけば、石崎ひゅーいの10年のうちの前半でリリースされた楽曲たちを中心に構成されていたこの日のセットリスト。このデビューから圧倒的な“不在”を歌う人であった石崎ひゅーいが、“一生そばにいるから 一生そばにいて”という歌詞を書き、この生涯におけるある種の永遠性をも歌うようになったというこの大きな変化は、やはり菅田将暉という無二の友人との出会いがあってこそ、なのだろう。そしてリリースされた石崎と菅田のコラボレーション楽曲「あいもかわらず」。今回は「糸」での共演時とは名前の順番が入れ替わり、“石崎ひゅーい&菅田将暉”名義でリリースされた。
もう決してひとりではない石崎ひゅーいが、「ありがとう」「愛してる」「石崎ひゅーいと出会ってくれたあなたのことが好き」と目一杯の感謝と愛情を言葉にして会場にこれでもかと伝える姿はとても素直で美しく、ファンからもまた祝福をされ続ける拍手の応酬。「みんなのおかげで今日めっちゃ眠れると思います!」という言葉で幕を閉じた10周年のこの日は、まさに“真夏の聖なる夜”だった。
【SET LIST】
1. 第三惑星交響曲
2. バターチキンムーンカーニバル
3. 夜間飛行
4. メーデーメーデー
5. 1983バックパッカーズ
6. カカオ
7. ナイトミルク
8. 花束
9. おっぱい
10. ひまわり畑の夜
11. 天国電話
12. 花瓶の花
13. さよならエレジー
14. 虹
15. あいもかわらず
16. アンコール
17. 僕がいるぞ!
18. ファンタジックレディオ
<ライブ情報>
石崎ひゅーい 10th Anniversary TOUR 『、&』(読み:てんあんど)
2022年10月5日(水)名古屋・ダイアモンドホール
料金 : スタンディング 6500円(税込)
2022年10月6日(木)大阪・BIGCAT
料金 : スタンディング 6500円(税込)
2022年10月13日(木)東京・Zepp Haneda (TOKYO)
料金 : 1Fスタンディング 6500円(税込)
開場/開演 18:00/19:00
※入場整理番号付
※今後の新型コロナウイルス感染状況によって、⾜元マークに⽴ってご観覧いただく場合がございます。予め、ご了承ください。
※お一人様4枚まで
※別途ドリンク代必要
※未就学児童入場不可
★先行受付情報
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エントリー期間:8/9(火)20:00〜8/16(火)23:59
当落発表・入金期間:8/19(金)15:00〜8/22(月)23:00
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