マストドンが語る、2016年の秘蔵インタビュー「俺たちは真っ裸になる準備ができている」

マストドンというバンドの本質

これはマストドンがこれまで一度もツアーで披露したことのない音楽の側面だ。ツアー中の音楽は高い確率でヘヴィさとラウドさが維持される。「ステージに立ったときの俺たちの基本がそれだ」とデイラー。「始めは怖いけど、今では怒りで怒髪天になっている観客に慣れている。殴り合う観客の姿がないと、自分たちの仕事を十分にしていないと感じるか、観客に嫌われていると思ってしまうくらいにね」

2017年、彼らはステージにアコースティック楽器を置くかどうかを真剣に考えた。「俺たちは常にヘヴィ、ヘヴィでやっているけど、もっと大人らしい音楽をプレイしたい。アコースティックでプレイするって、ほとんど真っ裸と同じだ。それを観客に見せたいか?って考えると、たぶん俺たちは真っ裸になる準備ができていると思うんだよ」と、デイラーが説明する。

セッション中に、オブライエンは楽曲をまずはオリジナルのアレンジで録音した。その後、彼とバンドは一緒に編集し、それぞれの楽曲をタイトに仕上げた。「3分半の曲でも、その3分半にインパクトを詰め込んでいる」と、マストドンと同じアトランタ出身のオブライエンが言う。「曲の中でいろんなことが同時進行で起きている。それがマストドンというバンドなんだ」と。

そういったアイデアや左折にはスタジオ内レフリーが必要になると言って、デイラーが続ける。「レコーディングを続けていると、状況が過熱することが必ずある。楽曲は全員の赤ちゃんだし、人はその子のために支配力や不動産で争うものだ。そんな感じで、雰囲気が重くなると、ブレンダン・オブライエンがギターを持って、イエスの曲を弾き始めるんだよ。すると全員がいい気持ちになる。彼はガス抜きの方法をよく知っているね。俺たちはかなりパッシヴ・アグレッシヴ(受動的攻撃性)なバンドだ。でもメンバーは対立が好きじゃない。きっと、俺たちの関係が上手く行く理由がそれだろうな。17年間も同じ4人でやっているのだって、そのおかげかもしれないよ」

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from Rolling Stone US

<INFORMATION>

「DOWNLOAD JAPAN 2022」



2022年8月14日(日)千葉・幕張メッセ
時間:OPEN 9:30 / START 10:30
料金
VIP:35000円(入場チケット+VIP特典)
スタンディング:18000円(別途1ドリンク代)
【タイムテーブル】
OPEN 9:30
9:45-10:15:BAND-MAID(Opening Act)
10:30-11:20:The Halo Effect
11:50-12:40 :Code Orange
13:10-14:00:At The Gates
14:30-15:20:Soulfly
15:50-16:40 :Steel Panther
17:10-18:00:Mastodon
18:30-19:30 :Bullet For My Valentine
20:00-21:50:Dream Theater

オフィシャルサイト

Translated by Miki Nakayama

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