ピンクパンサレス以降に台頭が続く、「ガーリー」なドラムンベース新世代

Spotifyにはプレイリストも存在

Spotifyにはこのムーブメントに特化したplanet raveというプレイリストがあるが、そこで紹介されるアーティストの80%が女性、リスナーも大半が女性なのだという。オリジナルのドラムンベースが非常に男性的な力強さを持った音楽であることを考えれば、この数字は驚きに値する。



Z世代は男性中心主義的だったポップパンクを女性と有色人種が主導する音楽へと上書きし、2020年代へと適合させてみせた。ピンクパンサレス以降のドラムンベース新世代もまた、そのアグレッシヴなビートを「ガーリー」に読み替えることでモダンに生まれ変わらせているのかもしれない。優れたポップ音楽は過去の参照と再定義によって生まれると歴史が証明しているが、Z世代はまさにそれを実践している。

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Edited by The Sign Magazine

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