アンドリュー王子に対する訴訟、米裁判所が証言録取を要求

Dan Kitwood/Getty Images

米・ニューヨークにある連邦地裁は、ヴァージニア・ジュフリー氏によるアンドリュー王子に対する性的暴行の訴訟について、イギリスとオーストラリアからそれぞれ2名ずつ、証言録取に際する証人を呼び寄せることを発表した。

今回の訴訟でジュフリー氏は、17歳の時にアンドリュー王子から性的暴行を受けたと主張している。王子側は訴訟の取り下げを要求したが失敗、2022年1月初めに自らの軍役職を女王に返還し、先日この件に関する陪審員裁判を要求したばかりだ。王子の要求する陪審員裁判はニューヨーク州南部地区連邦裁判所にて、2022年の秋に行われる予定。被告である王子側は、違法行為は何もなかったと主張しているが、地裁は今年4月末までに証人による証言を要求した。

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2022年1月31日に公開された書簡では、地裁判事のルイス・カプラン氏が、イギリス国籍のロバート・アシュトン・オルニー氏とシュクリ・ウォーカー氏、オーストラリア国籍のロバート・ジュフリー氏とジュディス・ライトフット博士を証言録取の参考人として呼び出すことが明らかになった。

オルニー氏はかつて、アンドリュー王子の侍従を務めており、エプスタインの所持していた住所録にはロイヤルファミリーへの足掛かりとしてその名が記されていた。こうした理由から、オルニー氏は「アンドリュー王子がエプスタインの家に出入りしていたことを示すさらなる情報や、エプスタインや、ギレーヌ・マクスウェルとの繋がりを証明するための情報源」となる可能性があるとされている。オルニー氏の証言により、アンドリュー王子自身のジュフリー氏に対する性的虐待はおろか、彼女に会ったことすらないという主張が覆る可能性がある。

証言録取を公正なものにするため、オルニー氏に対し求められる証言の内容は、アンドリュー王子とエプスタイン、マクスウェルとの関係における6つの領域にわたっている。アンドリュー王子がエプスタイン自身と、またはエプスタインについて何らかのコミュニケーションをとったことがあるかどうかが質問の焦点となり、それに加えマクスウェル、ジュフリー氏らに関しても同様の質問が焦点となる。ジュフリー氏はマンハッタンにあったエプスタインの自宅でアンドリュー王子から性的暴行を受けたと主張しており、アンドリュー王子がエウスタイン邸に出入りしていたかどうかも質問が行われる。

Translated by Kazuhiro Ouchi

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