デュア・リパ、第63回グラミー賞で圧巻のステージ「今年はステップアップの1年だった」

デュア・リパ Kevin Winter/Getty Images for The Recording Academy

デュア・リパは、第63回グラミー賞において、年間最優秀楽曲賞、年間最優秀アルバム賞、年間最優秀レコード賞を含む6部門にノミネートされていたが、結果はアルバム『フューチャー・ノスタルジア』で、最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバムを受賞。授賞式では、自身最大のヒット曲である「レヴィテイティング」と「ドント・スタート・ナウ」のパフォーマンスで人々を魅了した。

紫色の非現実的な雲の風景を背景に、ローブのようなピンク色のドレスをまとったリパが「レヴィテイティング」を歌う。曲がバースに差しかかると、ラッパーのダベイビー(DaBaby)が登場し、ダンサーに囲まれながらリミックスバージョンを披露した。リパのアルバム『フューチャー・ノスタルジア』のあらゆるエディションのカバーに登場するアイコニックな月をあしらったステージにリパが再登場すると、ふたりはデュエットを披露した。続いて短いダンスブレイクを挟んで『フューチャー・ノスタルジア』の1stシングル「ドント・スタート・ナウ」のパフォーマンスが始まった。

リパは今年のグラミー賞の6部門にノミネートされており、「ドント・スタート・ナウ」は、年間最優秀楽曲賞、年間最優秀レコード賞、最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞の3部門にノミネートされていた。さらには、J・バルヴィン、バッド・バニー、タイニーとのコラボ曲「Un Dia(英題:One Day)」でも最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞に、『フューチャー・ノスタルジア』は最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバムのみならず、年間最優秀アルバム賞にもノミネートされていた。

>>関連記事:デュア・リパが語る、2019年の「ニュー・ルール」

2月に米ローリングストーン誌の表紙を飾ったリパは、インタビューの中で音楽業界内の性差別に甘んじることには反対だと語っていた。2019年にグラミー賞最優秀新人賞を受賞した際のスピーチでは、「(業界内で重要な役職に就きたいなら)女性側がステップアップしなければならない」という、同賞を主催するレコーディング・アカデミーの会長、ニール・ポートナウによる2018年の発言に対し、「今年は、本当にステップアップの1年だったわ」と述べた。だが2020年には、ロサンゼルスのストリップクラブ・Crazy Girlsで行われたリゾのグラミー賞のアフターパーティに参加したことで“アンチ・フェミニスト”と非難された。

「もし、あなたがフェミニストなら、色んな分野で働いている女性をサポートしなければいけないと思う」と、リパはコメントした。「セックスワーカーたちを支援して、彼女たちが自らの意思と権利のもとでこうした仕事に就いていると考えなければいけないの。自分にとって都合のときに、都合のいい方法で女性をサポートするのは、偽善者ぶってると思う。それって、男性目線の別のタイプの女性軽視よ」

Translated by Shoko Natori

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