NYの少女殺人事件、加害者と見られる男が遺体画像をSNSで拡散|2020年ベスト

被害者のInstagramより(@escty)

2020年(1月~12月)、Rolling Stone Japanで反響の大きかった記事ベストを発表。この記事は「国際部門」第2位。17歳のインスタグラマーが、偏執的な男友達に惨殺された。男は惨殺死体の画像をInstagram、オンラインゲームDiscord、4chanに投稿。ソーシャルメディアは衝撃と恐怖で騒然となった。(初公開日:2020年7月16日)

被害者のビアンカ・デヴィンズさんは17歳のいわゆる「eガール」。ニューヨーク州ユーティカ在住で、Instagramでは@esctyの名前でそこそこフォロワーを集めていた他、4chanのフォーラムの常連でもあった。ユーティカ警察ではデヴィンズさんの死亡を確認した。

●【画像を見る】未来を奪われた17歳の美少女、犯人は遺体写真をインスタで拡散

ローリングストーン誌に送られたデヴィンズさんの遺族の声明によると、ビアンカさんは「才能あふれるアーティストで、妹や家族、いとこから愛されていた素晴らしい娘でした。こんなに若くに逝ってしまうなんて。彼女は今天国から、猫のベルと一緒に私たちを見守っています。ビアンカの笑顔は私たちの人生を明るく照らしてくれました。私たちにとっては、彼女はこの先もずっと大事なプリンセスです」とのこと。

「彼女は優しくて、とても思いやりのある子でした」と言うのは、デヴィンズさんの友人で20歳のシェルズさん。デヴィンズさんとは3年前、オンラインゲームDiscord上で知り合った。「彼女は、みんなが仲良くできるよう、気を配る子でした。誰かが落ち込んだ時は親身になって手助けしていました」

容疑者は、ユーティカから1時間ほどのニューヨーク州ブリッジポート在住のブランドン・アンドリュー・クラーク。彼が殺人の画像をInstagramのストーリーに投稿したとみられる。その中には、のどを切り裂かれた被害者をSUVに乗せた、かなり生々しい画像も含まれていた。またDiscordのサーバーにも、「悪いなお前ら、オービットしたいなら別の奴を見つけな」というテキスト付で画像を投稿していたとみられる(「オービットする」とは、男性がセックス目的で女性のソーシャルメディアのアカウントに潜入することを指す)。画像が投稿されてほどなく、クラーク容疑者は数々の不審な動画をInstagramのアカウント@Yesjulietに投稿した。その中には「地獄のお出ましだ。いいか、これは救済なんだ」という見出しつきで、容疑者が夜道を運転する動画も含まれていた。クラーク容疑者はInstagramのプロフィール欄も「1997年10月6日―2019年7月14日」と書き換えていた。

当時Discordにログインしていたシェルズさんによると、デヴィンズさんとクラーク容疑者は事件前夜、カナダのミュージシャンNicole Dollengangerのコンサートに出かけて行った。クラーク容疑者はデヴィンズさんを家まで送り届けることになっていた。シェルズさんが言うには、クラーク容疑者とデヴィンズさんはコンサートで別の男性と落ち合い、3人はクラーク容疑者の車でマリファナを吸った後、夜10時ごろクラーク容疑者とデヴィンズさんは車でユーティカへ向かったという。

この投稿をInstagramで見る

doesn’t match my shirt but here’s some more piccy pics

bianca ⚖️さん(@escty)がシェアした投稿 -



Translated by Akiko Kato

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE