RADWIMPSと共演した新星ラッパー、MIYACHIが語るヒップホップと日米のルーツ

MIYACHI(Photo by Aya Ikeda)



ーYouTubeで楽曲が話題になり、そこから数えて約2年半ほどで今回のメジャー・デビューに至るわけですが、このスピード感はいかがですか?

MIAYCHI:そうですね、いい感じだと思います。これからもっと色んなことをやりたいし。

ーアルバムを作り始めたのはいつ頃から?

MIAYCHI:去年の11月くらいから作り始めました。何ていうのかな、今回のアルバムでは、強い一つのメッセージを出すというつもりはなくて、もっと自分のスキルを見せたいとか、ヒップホップの中における日本人とアメリカ人の繋がりを強く見せたい、という点に意識して作りました。英語と日本語を使って、両方の言葉にそれぞれストーリーを伝えたい、と。

ー日本語と英語の使い分けも巧みですし、ストーリーテラーとしての魅力やフロウの使い分けなど、1枚のアルバムにいろんなMIYACHIが入っていると思いました。

MIAYCHI:やっぱりコンビネーションですよね。なんて言うんだろう、新しいアジア系アメリカ人の音を作りたかったんです。このアルバムを聴いて、「こいつ、オリジナルなラップがうまいな」ってそれだけ伝わったら嬉しい。



ーアジア系アメリカ人といえば、ヒップホップ・シーンでは88risingの勢いも顕著ですよね。彼らにインスパイアされることはありますか?

MIAYCHI:僕はされない。面白いと思うけど、自分とは違うやり方だなと思いますね。でも、彼らの活躍を経て時代が変わっていくのは楽しみ。

ーアルバム『WAKARIMASEN』には韓国からワールドワイドに活躍するJay Parkも参加していますが、これはどういった経緯で?

MIAYCHI:前から、Jay Parkから「MIYACHIいいじゃん、かっこいい」みたいなDMを直接もらっていて。それで、「いつか一緒にやろう」みたいな空気だったんです。そのあと、僕がアルバムを作っていた時期に「じゃあ、一緒にやるか」と。JAY PARKはMIYACHIより(容姿が)かっこいいし、女の子のファンも多いから、それを考えて、女の子向きの曲ができたらいいなと思って彼とBryce Haseくんの「Messin」が出来上がったんです。結果、あまり自分のスタイルを変えず、もっとクラブ系の曲ができて満足しています。JAY PARKのヴァースも最高だったし、みんなの反応がすごく楽しみです。

Bryce Haseくんは、この曲をプロデュースした0445cが手がけているすごく若い男の子。すでにトラックをもらった時にこのフックが乗っかっていて、すぐに「ヤバい」と思いましたね。

ーご自身は、Jay Parkのことをどんな風に捉えていますか?

MIAYCHI:多分、JAY PARKは、アジア系アメリカ人にとって一番のアーティストだと思います。ロック・ネイション(ジェイ・Zが代表を務める音楽レーベル。リアーナらも所属)と契約してるし、アメリカでもアジアでも人気が高い。MIYACHIももちろん、それを狙っています。










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MIYACHIとJAY PARKのツーショット

ー大きなコラボといえば、RADWIMPSが2018年にリリースしたアルバム『ANTI ANTI GENERATION』内の「TIE TONGUE」にもMIYACHIさんが参加していましたよね。しかも、つい先日はZOZOマリンスタジアムでのステージにもMIYACHIさんが登場して。

MIAYCHI:3万5千人の観客はすごかったです。パンツの中におしっこするかと思いました(笑)。僕が出てきた時にお客さんが盛り上がってくれたのが、すごくうれしかったですね。そんな反応がもらえるとは、全然思っていなかったので。とにかく、あんなにたくさんのお客さんからのエネルギーを感じたことは今までなかったです。

野田洋次郎さんはすごくいい人。あんなに有名なのに、優しくてハンブル(謙虚)なんです。最初、「一緒に曲を作ろう」と言って一回スタジオに行ったんです。で、二回目にスタジオに行った際、アルバムをちょっと聴かせてもらったらあの曲(「TIE TONGUE」)が出てきて、僕が「この曲いいね、やりたい」と言ってコラボが実現したんです。ただお互いの音楽がかっこいいから実現したコラボだと思うし、洋次郎さんもそう思ってると思います。

ーこの先、コラボしてみたいアーティストはいますか?

MIAYCHI:馬に乗って、リル・ナズ・Xとやりたい(笑)。でも、まだ分からないかな。僕が知っているギリシャのトラックメイカーも、かっこいいギリシャのラッパーを紹介してくれたし、これから色々やってみたいなと思っています。

ーMIYACHIさんの視点から見て、日本のヒップホップ・シーンはどんな風に映っていますか?

MIYACHI:とても面白いと思います。もっと色んな曲が出て、お客さんも増えていけばいいと思う。今、アメリカにもちょこちょこJP THE WAVYを知っている人がいるし、たとえばAwichもかっこよくて英語を喋れるし、アメリカでも活躍できるんじゃないかと思います。

ーMIYACHIさんが注目している日本人のラッパーはいますか?

MIAYCHI:ANARCHYはすごく好き。新しいアルバム(『THE KING』)も普通にかっこいいと思うし、20年ラッパーをやってきても、バッチリ今の音のセンスがある。かっこよく日本を見せることができるラッパーだと思います。

ー今後の目標は?

MIAYCHI:一番になること。あと、7月の終わりから「WAKARIMASEN TOUR」が始まる予定です。9月まではライブを頑張る予定で、そこからまた新しいプロジェクトに取り掛かりたいなと思っています。アメリカでもライブやプロモーションをやりたいですしね。


Photo by Aya Ikeda



〈リリース情報〉


MIYACHI

『WAKARIMASEN』
発売中

〈ライブ情報〉

WAKARIMASEN TOUR
2019年7月12日(金)東京・CLUB CAMELOT
2019年7月27日(土)大阪・GIRAFFE JAPAN
2019年8月2日(金)長崎・BETA
2019年8月3日(土)福岡・STAND-BOP
2019年8月4日(日)福岡・CUBE
2019年8月6日(火)熊本・LABO TE:D
2019年8月8日(木)京都・KITSUNE
2019年8月9日(金)愛知・ORCA

MIYACH公式サイト:
https://www.kingmiyachi.com/

レーベル公式サイト:
https://www.sonymusic.co.jp/artist/miyachi/

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