米エンターテインメント業界の労働組合、セクハラ問題に共同戦線

ホテルや自宅でのミーティングの禁止を呼びかける、米国映画俳優・テレビ・ラジオ芸能人組合(SAG-AFTRA)のカブリエル・カーテリス組合長(Photo by Shutterstock)

米国映画俳優・テレビ・ラジオ芸能人組合(SAG-AFTRA)、エクイティ、米国音楽家連盟、全米監督組合、東部全米脚本家組合などが加盟している、エンターテインメント業界の主な労働組合は、セクシャル・ハラスメント問題対策として共同戦線を張った。

ニュースが発表されたのは木曜日。さかのぼること1年以上前には、失墜した映画業界の大御所ハーヴェイ・ワインスタイン氏をめぐる騒動が起こり(彼の弁護士は、女性2名に対するセクハラ容疑の棄却を請求していたが、ニューヨーク州裁判所の判事はこれを却下)、やがて#MeToo運動へと発展した。アメリカ労働総同盟・産業別組合会議の専門職労働者組合連合会(DPE)によると、12月13日の会合で各組合の連係が決定した。SAG-AFTRAが発表した声明によると、各組合はこの会合で「契約書の文言、啓蒙方針、行動規範を共有し、業界の改善にむけた各組合の継続的な取り組みを強化してゆく」ことを宣言した。

SAG-AFTRAではこの1年で、職場でのセクハラ問題の対策をいくつか講じてきた。たとえば、「セクシャル・ハラスメントに関する行動規範」を制定し、組合員や組合指導部に対して、仕事上のミーティングをホテルの個室や個人宅で行うことを禁止することを呼びかけている。「我々は、加害者が仕事上のミーティングという名目で、密室で演者たちを搾取するのを許容してきた環境に対処してゆきます」と語るのは、SAF-AFTRAの会長を務める女優のカブリエル・カーテリス。8月に組合員がTV局と締結した非ゴールデンタイム契約には、ホテルの客室や自宅でのオーディションを制限する条項が初めて盛り込まれた。

「クリエイティヴ職のプロたちは、つねに共有スペースで、互いに身を寄せ合って仕事をしています。だからこそ、業界全体が協力して改善に努めてゆくべきなのです」と、DPEの会長ジェニファー・ドーニング氏も全組合を代表して声明を発表した。「アート、エンターテインメント、メディア業界のプロフェッショナルを代表するDPE加盟組合は、職場でのハラスメント廃止を後押しする効率的な対策を講じてゆく上で、相互の事例から教訓を学んでゆきたいと思います」

Translated by Akiko Kato

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