ガンズ・アンド・ローゼズ『チャイニーズ・デモクラシー』知られざる10の真実

2008年に怪作『チャイニーズ・デモクラシー』を作り上げたアクセル・ローズ(Photo by Martin Philbey/Redferns)


2. アクセルのヴォーカルの大部分は、アルバムのリリースの9年前に録り終えていた

2000年に袂を分かつまでに、プロデューサーのショーン・ビーヴァンとバンドは35曲をレコーディングした。「アクセルとうまく付き合うのは簡単じゃない。俺たちは結局、プロデューサーとして適任な人物を見つけることができなかったんだ」トミー・スティンソンは2017年にYahoo! Entertainmenetにそう語っている。「でもショーン・ビーヴァンは奮闘していたと思う。彼があのアルバムに収録された曲の大半を手がけていることがその証拠だ」

後任プロデューサーとなったロイ・トーマス・ベイカーは、収録曲の大半を録り直すようアクセルを説得したが、最終的にはビーヴァンと共にレコーディングされたヴォーカルが採用されることになった。2018年2月に公開されたGuns N’ Roses Central Podcastに登場したビーヴァンは、アルバムの全14曲のうち8曲で自身がクレジットされていることに驚いたと語っている。「アルバムで使われているヴォーカルの大半は、1999年に俺が録ったやつだ」彼はそう話している。「メンバーが入れ替わるたびに、俺がレコーディングした素材は全部別のプロデューサーのもとで録り直されたはずだ。アクセルがそう望んだだろうからね。でもヴォーカルだけは例外だったみたいだな」

3. アクセルは新たに加入したメンバーたちと共に『アペタイト・フォー・デストラクション』の楽曲を録り直したが、音源が日の目を見ることはなかった

『チャイニーズ・デモクラシー』収録曲に限らず、アクセルはバンドのメンバーが入れ替わるたびに過去のアルバムの曲を録り直しており、中でも『アペタイト・フォー・デストラクション』の曲の再レコーディングには多くの時間が費やされた。1999年11月に行われたMTV NewsのKurt Loderとのインタビューで、アクセルは当時のメンバーで「ユー・クッド・ビー・マイン」と「ペイシェンス」を除く全曲を録り直したと明かしている。その理由について、彼は次のように語っている。「ライブで演奏するにはどうせリハーサルを重ねないといけないんだし、それならついでにプロダクションとかドラムのフィルとか、そういう80年代を感じさせる部分をアップデートしようとしたんだよ。リヴァーブを控えめにしたり、ダブルベースのパートを減らしたりね」

その目的についてアクセルは、新メンバーにガンズの一員としての自覚を持ってもらうためだったと主張している。「過去の曲を覚えてレコーディングすることで、各自が求められる技術と心構えを身につけていった」彼はそう話している。「その過程で、メンバーたちはこのバンドのなんたるかを理解したはずさ。新しい作品を作る上で、それは必要不可欠なステップだったんだ」

4. クイーンのブライアン・メイはギターソロを提供したが、アルバムには収録されなかった

クイーンの長年にわたる大ファンであるアクセルは、『チャイニーズ・デモクラシー』のセッションにブライアン・メイを招き、「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を含む数曲でギターソロを提供してもらっている。同作への参加を快諾したメイだったが、「キャッチャー・イン・ザ・ライ」におけるソロが複数のテイクをつなぎ合わせたものだったことには強い憤りを覚えていた。

「結果にこだわったショーンと俺は、リハーサルも含めたブライアンのテイクの中から、ベストだと思える部分をつなぎ合わせていった」アクセルは2008年12月に、Here Today … Gone to Hellの掲示板にそう綴っている。「あのパートはブライアンがさりげなく弾いた一音に基づいて組み立てられたものだった。公の場では好意的な態度を示してくれていたようだったけど、実際のところ彼は俺たちが編集で作ったヴァージョンに不満だった。俺の隣でスタジオのスピーカーを見つめていた彼は、驚いた様子で『これって俺が弾いたやつじゃないよな』と言った。ショーン・ビーヴァンも俺も、ブライアンが気を悪くするとは思っていなかった。俺たちはただ、最良の結果を求めただけだったんだ」

紳士として知られるメイは、彼らとの間にわだかまりはないと再三にわたって主張している。「参加できて楽しかったよ、彼らは良き仲間だからね」メイは2011年にUncut誌にそう語っている。「2曲かそこらでギターを弾いたと思う。そのラフミックスがどこかに保存されてるはずだけど、誰にも聴かせるつもりはないよ。それはアクセルに対して無礼にあたるからね」

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