大麻解禁から約一週間のカナダ、専門店では深刻な在庫不足に

一部商品の供給不足は何カ月も続く見込みだという。(Photo by Ian Willms/Getty Images)

カナダで娯楽用マリファナを合法化する法律が施行されて約一週間。国内の公認販売店ではすでに在庫がほぼ底をついているという。供給不足がいつ解消されるか、いまだめどはたっていない。

カナダの政府関係者によれば、法施行による影響は解禁初日から顕著に表れ、多くの販売店が在庫薄の状態で営業せざるをえなかった、と不平を漏らしているという。また当初の予想をはるかに超える需要があったため、いくつかの販売店では品切れのため店じまいをしなくてはならなかったそうだ。

モントリオールなどの大都市では、朝から晩まで何百人もの利用者が何時間も長蛇の列に並んでいた。運よく店内にたどり着けたとしても、置いてあるのは一部商品だけ。ある販売店では、行列に並んでいた客は突然「ここから先はクレジットカードやデビッドカードでの支払いは受け付けません」と言われた。

「ATMの前には50人以上の人が並んでいました」。客の1人、ジョン・マセソン氏は憤慨した様子でモントリオール・ガゼット紙に語った。「結局、頭にきて帰りました」

翌日、彼は運よく行列の前のほうに並ぶことができた。だが、前日の需要で在庫をあらかた売りつくしてしまったため、マセソン氏が希望していた2つの商品、花冠を乾燥したピンク・クッシュと口腔スプレーはどちらも欠品していた。

「マリファナを管理する側の落ち度ですよ」とマセソン氏。「需要があるのはずいぶん前から知っていたはず。たった1日の営業で品切れなんて、無能だとしかいいようがない」

ケベック州では、マリファナ販売はすべて州営のケベック大麻組合(SQDC)が管理している。解禁初日、17日の店舗取引件数は1万2500件、オンラインでの取引は3万件とみられている。SQDCの広報をつとめるマチュー・ゴードロー氏いわく、今後数日間は販売数をチェックし、予想を上回る需要が今後も続くのか、それとも「にわか需要」かを判断するということだ。

米CBCによれば、解禁時点での販売店数が限られていたため国内の利用客の大半がオンラインで購入を試みたが、そのためにサーバータイムアウトや回線エラーなどで回線スピードが遅くなったという。ヌナブト準州の北部では、州にたったひとつしかない販売店のWEBサイトが、営業初日に何度もクラッシュした。客がようやくオンライン通販のサイトにアクセスできた頃には、民間、州営いずれのサイトでも、ほとんどの銘柄やサイズが欠品していたという。

Translated by Akiko Kato

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