大麻解禁から約一週間のカナダ、専門店では深刻な在庫不足に

マニトバ州で6つの公認販売店を経営するマニトバ・リカー&ロタリー社は、「入荷数が発注数を大幅に下回っている」とし、一部商品の品不足は何カ月も続くだろうと警告した。ウィニペグ州のある販売店は開店からわずか数時間ですべて完売、売上は5万カナダドル以上にも上った。

在庫不足は驚くことではない。販売店は9月に生産者に初回納入を発注していたが、事前に通知されていた商品のうち、実際に入荷可能なものはほんの一部、というケースが多く見られた。今月上旬に発表された調査結果の中には、解禁需要により品不足になることを予想していたものもあった。ウォータールー大学のマリファナ産業の研究者やC.D. Howe研究所は、公認生産者の供給量は、解禁初日の需要量の30~60%程度でしかないと発表していた。

ファイナンシャル・タイムス紙によれば、「解禁後最初の6カ月間はとくに、合法商品が品薄状態となるでしょう。公認生産者の数の伸び悩みが主な原因です」と、研究者は調査レポートで述べている。

マセソン氏はモントリオール・ガゼット紙に対し、SQDCなど国内販売店があらかじめ市場調査をちゃんと行っていれば、不測の事態に備えることができたはずだと語った。

「たぶん彼らはこう説明するでしょうね。『いっぺんに大量買いするんじゃなく、ちょっとずつ買ってくれ』って。僕に言わせれば、そんなのは闇のマーケットの業者を儲けさせるだけですよ。解禁した意味がない」


Translated by Akiko Kato

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