ニール・ヤング、ファーム・エイドで食の安全を唱えトランプ政権を批判

米国内の家族経営農場のためのチャリティコンサート「ファーム・エイド」に出演したニール・ヤング(Photo by Taylor Hill/Getty Images)

ニール・ヤングは、33回目を迎えた米国内の家族経営農場のためのチャリティコンサート「ファーム・エイド」でファーマーズ・マーケットでの買い物のススメとトランプ政権に関して発言した。「俺はカナダ人で、アメリカを愛している。この国には『もう一度強化する』必要のある部分なんてない」。

工場式農場と企業主体の食品産業に抗議するとき、これまでニール・ヤングは一度たりとも無言を貫くことはなかった。9月22日に米国コネチカット州ハートフォードで開催された第33回目のファーム・エイドで、行動主義と政策変更に対する熱烈なアピール、普段通りの素朴でパワフルなステージング、辛辣なユーモアセンスが、ヤングをフェスティバルの花形へと押し上げた。

「約束の地/Field of Opportunity」と「孤独の旅路/Heart of Gold」といったお馴染みの曲の間に、「ファーマーズ・マーケットを見つけたら、みんなはどうする?」という質問を何度も挟んだヤング。「マーケットに行って買い物するんだ。1ドルショップには行っちゃダメだ」のように、様々な答えを観客に伝えたのだった。「Ohio(原題)」や「Children of Destiny(原題)」などのプロテストソングもパワフルに演奏し、セットの最後に持ってきたのが「Love and Only Love(原題)」だった。そして、「魂が戻ってきた/俺に力をくれ、俺を自由にしてくれ」という最後の歌詞をバントメンバー全員で歌ったあと、強い説得力を持つインストゥルメンタル・ブレークダウンを展開して、このフェス最高のパフォーマンスを披露した。

しかし、ハイライトは何といても「パウダーフィンガー」の驚異的な演奏だった。演奏をバックアップするのはルーカス&マイカー・ネルソンのプロミス・オブ・ザ・リアルで、ヤングは爆竹のようなギターソロを炸裂させ、このソロがこの曲の終盤に向けて最高の盛り上がりを誘導した。

「ファーマーズ・マーケットを見つけたら、迷わず入っていって、彼らと話をして、農産物を買うんだ。良質なものを買うんだぞ。セーフウェイなんかで売っているクソは買っちゃダメだ。本当に安全な食べ物を買ってくれ。大きなスーパーで売っている農産物は良くない。化学薬品が大量に使われているし、連中は地球を殺しているんだよ」と、ヤングは観客に向かって念入りに説明した。ユーモアも入っていた彼のメッセージは切迫したものでもあり、食品に焦点を当てたファーム・エイド恒例となっている観客に行動を促す呼びかけでもあった。

カナダ人のヤングはアメリカでの選挙権を持っていないが、コンサート前の会見でトランプ大統領への一撃も忘れていなかった。「君たちが誰に投票しても、俺はその選択を尊重するよ。俺はカナダ人で、選挙できない。今ホワイトハウスにいるぼんくら野郎に、これまで俺はいろんな呼ばれ方をしてきたけど、俺はカナダ人で、アメリカを愛している。この国には『もう一度強化する』必要のある部分なんてない」と。

家族経営の農場は、現在、1980年代以来の最悪の景気低迷を味わっていて、彼らの収入は2013年以降50%以上減少してしまった。この主な原因は農業市場を企業が不当に独占していることで、企業の力で農業法案が下院委員会を通過してしまった。もうすぐこの法案の有効期限の9月30日になるため、法律改正を行い、独立した家族経営の農場による農業システムの維持と保護を促進できるチャンスが訪れている。ファーム・エイドの運営団体は、これを推奨するために通年で活動を続けており、農業法案の次回の投票の前に必要と思われる特定の変化を地元の代表者に伝えたい人々に、使い勝手の言い情報や手助けを提供している。

Translated by Miki Nakayama

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