ホイットニー元夫ボビー・ブラウンが語る、元妻と娘の死:「死因はドラッグじゃない」

「ホイットニーの死因はドラッグじゃないと思う」と語ったボビー・ブラウン (Photo by Erika Goldring/Getty Images)

ボビー・ブラウンは娘の死に「法的な責任」があるとされたニック・ゴードンを「誰かがヤツを陵辱できる場所」に閉じ込めて欲しいと述べた。また元妻ホイットニーについて、死因はドラッグじゃないと思う。彼女はシラフでいようと必死に頑張っていたから、とローリングストーン誌に語った。

49歳の誕生日の前日の2月4日、ボビー・ブラウンは自宅でくつろぎながら、第52回スーパー・ボウルで贔屓のニューイングランド・ペイトリオッツがフィラデルフィア・イーグルスに負けた試合を観ていた。2週間後の2月17日、ブルックリンのバークレイズ・センターで会ったブラウンは笑顔で「50歳になったら大きなことをやろうと思って、今、待機しているのさ」と語った。

この日の夜、彼は「Ladies Night R&B Super Jam」というイベントで、フェイス・エヴァンスやエクスケイプに加えて、元ニュー・エディションの3人で構成されたベル・ビヴ・デヴォーと一夜限りの共演を果たす予定だ。しかし、今の彼は楽屋でリラックスしている。ステージの機材トラブルが解決されるのを待ちつつ、自分の次の人生設計を考えているのだ。

もし2018年がボビー・ブラウンのキャリア復興の年とならなくても、音楽同様に私生活も大荒れで有名なシンガーの切り札的なゴシップが飛び出すことだろう。3月上旬にBET(ブラック・エンターテインメント・テレビジョン)が、ブラウンがプロデューサーでもあるテレビ映画「The Bobby Brown Story」の撮影を始めることになっている。これは同局が2017年に放映して、反響の大きかったミニシリーズ「The New Edition Story」の続編的な番組で、この秋に放映する予定だ。この映画と時を同じくして、ブラウンはテディ・ライリー、ベイビーフェイスのプロデューサー・チームと再びタッグを組んで、新しいソロ・アルバムの制作を開始する。これは2012年の『ザ・マスターピース』以来6年振りの作品となり、発売後のワールド・ツアーも計画されている。

それに加え、3月4日にはCelebration of Serenity Galaというコンサートが開催される。これはブラウンが主催する反ドメスティック・バイオレンスの慈善団体Bobbi Kristina Serenity Houseへの寄付金を募るために、初めて開催されるイベントだ。ブラウン曰く、2016年に出版した回想録「Every Little Step: My Story」は彼にとっての“セラピー”となった。この本の中で、彼は2012年の妻ホイットニー・ヒューストンの死、2015年の娘ボビー・クリスティーナの死に対する自分の反応を事細かに語っている。しかし彼がローリングストーン誌に語ったところでは、将来に対しては前向きだが痛みは残ったままのようだ。

ー49歳になったばかりですが、50歳の誕生日のことはすでに考え始めていますか?

子供の頃、ある先生が俺は絶対に17歳までもたないと予言していたよ。(1988年に)『ドント・ビー・クルエル』が出た時、ちょうどツアー中に学校に立ち寄ってその先生に会いに行った。先生の名前はミセス・シュワルツ。あの先生の名前は忘れなかったね。俺を見た先生はビックリしながらも大喜びさ。ギュッとハグしてくれた。とても穏やかな再会だった。そこで、俺はまだ生きているってことと、世間では大人気の有名人になっていることも教えてあげたんだ。

ー映画で人生の負の部分を再現することに躊躇しなかったですか?

いや、まったくなった。俺が死んでからじゃなくて、今やってくれて嬉しいんだよ。俺には自分の人生を語る理由なんてない。俺の人生は困難続きだったけど、どの部分も変えたいとは思わないんだ。本(2016年の回想録『Every Little Step』)を書いた後、俺はすべてのプレッシャーから開放されたし、内側から蝕んでいたものすべてを吐き出すことができた。自分の視点で見た物語を語る機会を得たのは、俺にとってはセラピーと同じ経験になった。もしも、もしも、俺が後悔に苛まれていたら、今の俺は存在しないと思う。

ーちょうどキャリアが上手く行き始めた段階のシンガーに助言を与えるとするなら、どんな言葉をかけますか?

ゆっくりやれ、だな。乱痴気騒ぎなどの余計なもので人生を早送りしないようにしろ、もだ。そしてドラッグをくれるヤツがいたら(笑)「要らない」って言え、だ。そう、要らないって言えばいい。俺はクリーンになって15年経つけど、あの頃のことを思い返すと「まったく本当に馬鹿なことをして人生の多くの時間を無駄にしちまった」と思う。俺と嫁さんの間には子供が3人いて、あいつらが大人になって「父さんは昔こんなふうだった」と、あの頃の俺に気付くだろうな。それを見て、やってはいけないことを覚えてくれるはずだよ。(子供の教訓になるのは)良いことだけど、俺にとっちゃツラい経験でもあるね。

Translated by Miki Nakayama

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