米フロリダ高校銃乱射の容疑者ニコラス・クルスとは何者か

銃撃犯のものとみられるInstragramにアップされていた画像は、銃、ナイフ、動物の死骸だらけだった(WPTV)


4.SNSに見られる不穏な思想と行動

クルス容疑者のInstagramには、BBガンと思われるショットガンを振り回す姿や、赤白青のバンダナで顔を覆いロングナイフを持つ姿などがアップされている。またYouTubeには、クルスのものと思われるアカウントから、複数の動画に対して過激なコメントが書き込まれている。

例えば「大量虐殺して戦って死にたい」とか「善人を追い回す法の執行人をいつか殺してやる」、「俺は学校銃撃のプロになってやる」などのコメントが見られる。自分の動画にこのコメントを書き込まれたユーザーが2017年9月、当局へ通報。FBIもCNNの取材に対し、通報を受けたことを認めた。投稿は即時削除されている。

5.FBIはクルスの存在を認識しており、事件の数か月前から彼のネット上での行為に対応していたことを認めた。

自分のYouTube動画に、“Nikolas Cruz”というアカウントから「俺は学校銃撃のプロになってやる」と書き込まれたユーザーは、当局に通報し、FBIも通報を受けたことを認めた。同ユーザーがCNNに語ったところによると、彼は書き込まれたコメントのスクリーンショットを撮り、FBIのホットラインと思われるメールアドレスへ送信した。しかしそのアドレスは無効だったため、電話をかけた。投稿は即座に削除された。

フロリダの高校での銃撃事件後、同ユーザーの元へFBIミシシッピ支局の捜査官が訪れたという。「ニュースで自分の投稿にまつわる話を耳にしたけれども、あまり気に留めていなかった」と事件の翌日CNNに語った。「でもFBIが、コメントしたアカウント名が犯人と同じ名前だったというのを聞いて、“ああ、僕が数か月前に通報した奴をFBIはマークしていたんだな”って思ったよ」

6.クルス容疑者の代理人とフロリダ州ブロワード郡保安官によると、クルスは精神疾患を抱えていたらしい。

ルイス弁護士がニューヨーク・タイムズ紙に語ったところによると、クルスの家系には、うつ病の傾向が見られるという。ただし、暴力にまで発展するとは考えられていなかった。事件の朝クルスは同居していた家族に対し、「バレンタインデーなのでGEDクラスには行きたくない。バレンタインデーには学校へ行かないんだ」と言ったという。ある関係者がフロリダ・サン・センティネル紙に語ったところによると、クルスは自閉症と診断されていたという。

7.クルス容疑者は、白人至上主義団体フロリダ共和国と関係していた。

名誉毀損防止同盟(Anti-Defamation League)は、4chan上の掲示板を通じ、クルスがフロリダ共和国を信奉し、接触していたことを認知していた。ウェブサイトによると同団体は、フロリダにおける「白人国家」を立ち上げるために活動している。団体のリーダーであるジョーダン・ジェレブがザ・デイリー・ビーストに語ったところによると、クルスの個人的な信念は認識していなかったが、「クルス自身は、白人分離主義者による準軍事的なプロトファシズムの団体に所属していたことはよく承知していたはずだ」という。「クルスは、公民権を剥奪されたごく普通の白人青年に見えた」

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