クインシー・ジョーンズの赤裸々な回想「ビートルズは最悪だった」

最新インタビューで、クインシー・ジョーンズはイヴァンカ・トランプを「上品なマザーファッカー」と、彼女の父親を「あっぱれなバカ」と呼んだ(Photo by Chris Jackson/Getty Images)

伝説のプロデューサー、クインシー・ジョーンズはニューヨーク誌の取材のなかで、マイケル・ジャクソン、ザ・ビートルズ、トランプ大統領について持論をぶちまけた。

ニューヨーク誌に掲載された最新インタビューでは、星占い(ジョーンズは魚座)やイヴァンカ・トランプとのデートという軽めの話題から始まり、人種問題やフェミニズムのムーブメントなど、幅広いトピックに触れている。

ジョーンズは音楽業界に対する独自の見解を述べた後、ブルーノ・マーズ、チャンス・ザ・ラッパー、ケンドリック・ラマー、サム・スミス、マーク・ロンソンは気楽に見ていられると言った。グラミー賞受賞回数28回を誇る饒舌なジョーンズは、過去に仕事をしたレジェンドたち、マイケル・ジャクソン、ザ・ビートルズとの思い出を赤裸々に語っている。

・マイケル・ジャクソンはドナ・サマーから音楽を盗んだ。

「彼は相当数の曲を盗んだね」と言って、ジョーンズはドナ・サマーの「ステート・オブ・インデペンデンス」を例に挙げた。この曲から盗んだものは1982年のジャクソンの大ヒット曲「ビリー・ジーン」のリフとなったという。「彼は目的のためには手段を選ばないタイプだった。強欲だったよ、本当に」と。

・ジョーンズはビートルズを最悪なミュージシャンだと思っていた。

「ポールは私が聞いた中で一番ひどいベーシストだった。リンゴに至ってはお話にならない」と言い、この伝説のバンドを「演奏できないマザーファッカーたち」と語る。ソロ・アルバムで仕事をしたリンゴ・スターについて、「覚えているのが、ある曲を4小節だけ直そうとしたら、彼は3時間経っても直せなくてね。だから『なあ、ライム入りのラガーとシェパーズパイでも食べながら1時間半くらい休憩してくれば?』って彼に言ったよ。そしたら彼は外出してくれた。そこで急いでジャズ・ドラマーのロニー・ベレルに連絡を入れて来てもらったら、ロニーはスタジオに着いて15分で演奏を終わらせて帰ったよ。休憩から戻ったリンゴが『ジョージ、さっき録音したものを再生してくれるか?』と言ったから、ジョージが言う通りにした。それを聴いて、リンゴが『悪くないと思うよ』と言ったもんだから、私は『当たり前だよ、お前のドラムじゃないもん』って教えてやった。でもリンゴはいいヤツだよ」

Translated by Miki Nakayama

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