新EPは「Place to Start」で幕を開ける。ぼんやりとした音風景で微かにR&B風のトラックは、シノダの声が「終わりは知らないけど、始まりの場所がどこか知りたい」と囁くように歌い出すと、その声に寄り添うようにシンセ・サウンドが速度を上げる。そして、曲の終わりに続くのが留守番電話のメッセージ。ベニントンの死を悼み、シノダを心配する友人たちのメッセージだ。
『Post Traumatic』は「Watching As I Fall」で幕を閉じる。これも、雷鳴のようなパーカッションと不安定に増減を繰り返すシンセ・サウンドで奏でられた激しい曲だ。「たぶん、俺はもっとありがたく思うべきなんだろう」とシノダが辛辣な言葉を吐いて、「全部が解ける様を見ないといけなかったことを/瀬戸際に必死にしがみつくのは苦痛さ/でも無視できないことも知っている」と続ける。