ローリングストーン誌で取り上げたジョン、ポール、ジョージ、リンゴの4人の最も思い出深い25の記事を紹介。1967年、ジョン・レノンがローリングストーン創刊号の表紙を飾って以来、ザ・ビートルズと本誌は長くその歴史を共に歩んできた。それから何十年にも渡り本誌は、ロックン・ロールの歴史の中で重要な地位を占めるバンドとして、カバー・ストーリーでファブ・フォーの各メンバーを特集し、ビートルマニアのファン度を測り、リリースされたアルバムを評価してきた。最も新しい所では、アルバム『ザ・ビートルズ:ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル(原題:The Beatles: Live at the Hollywood Bowl)』のリリースに先立ち、ポール・マッカートニーがカバー・ストーリーに登場した。
約半世紀に渡るビートルズ研究やスクープ、トリビュート記事の中から、本誌を飾ったバンドやメンバーの最も印象深い25の記事をピックアップした。その中には、マッカートニーやレノンとの斬新なインタヴューや暴露話もあり、さらにアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』がロック史上に残る最高のアルバムとなるに至った要因の考察まで、さまざまな記事が含まれている。
ローリングストーン誌創刊号を飾ったジョン・レノン1967年11月9日
ローリングストーン誌創刊号の表紙は、映画『ジョン・レノンの僕の戦争』(監督:リチャード・レスター)に出演した際の軍服姿のジョン・レノンが飾った。誌面には、レノンの多くの写真が、彼の発言の引用と共に掲載されている。「僕は何でもやってみたい。画家、作家、俳優、歌手、演奏家、音楽家… それぞれがどんな感じになるか見てみて、どれが僕にフィットするかを知りたいんだ」。さらに、ローリングストーン誌の創刊者で編集者のヤン・S・ウェナーによる、レノン出演の映画のレヴューも掲載されている。「観ていて疲れる場面もある。しかし、何よりも注目すべきは"ジョン・レノンは素晴らしい俳優である"という点だ」。
ジョージとリンゴ、インド訪問を語る1968年2月24日
創刊号が世に出て間もない頃、本誌の特集『ローリングストーン・インタヴュー』で、リンゴ・スターとジョージ・ハリスンへのインタヴューを行っている。当時、ドラマーのリンゴ・スターはビートルズの中でも最も発言の少ないメンバーだと考えられていた。しかし本インタヴューで彼は、ドラッグ、ドラマー、当時メンバーが師事していたマハリシ・マヘシュ・ヨギ、"フラワー・ムーヴメント"、ベトナム戦争などについて熱く語っている。「他人の命を奪っていいなんていう正当な理由はない」とスターは主張する。一方ギタリストのハリスンは、ヨギ、LSD、宗教について語った。「神はそれぞれの人の中に隠れているから、その姿は見えないんだ」と、ヨガが導く自己実現についての質問に対して答えている。「人は常に、我々が生きていく中で目に見える表面的なエネルギーやアクティビティしか見ていないんだ」。
シタールをフィーチャーしたビートルズの4曲:
(Spotifyリンク)