ローリングストーン誌が選ぶ、2016年発売の再発盤ベスト10

ピンク・フロイド初期の遍歴やボブ・ディランの最高のライヴ盤など、ディープなファンクからアウトローなカントリー・ミュージックまで幅広いジャンルから、2016年に再発された傑作を選りすぐり


3位:デヴィッド・ボウイ 『フー・キャン・アイ・ビー・ナウ? 1974〜1976』
(原題:Who Can I Be Now? (1974-1976))


このセットの目玉のひとつは、1974年の未発表アルバム『ザ・ゴウスター(原題:The Gouster)』も収録されていることである。この白人ソウル・プロジェクトは最終的に『ヤング・アメリカンズ(原題:Young Americans)』として、1975年にリリースされた。しかし、このボックス・セットには驚愕のスタジオ音源やライヴ音源が収録され、さらに大きなストーリーを描いている。黙示録的な強迫観念を通じたグラム・ロックからの脱却(1974年の『ダイアモンドの犬(原題:Diamond Dogs)』)、技能的なR&Bと荒涼としたフューチャリズム(1976年の『ステイション・トゥ・ステイション(原題:Station to Station)』)。その後ボウイはベルリンへ向かった。

2位:ボブ・ディラン 『ザ・1966・ライヴ・レコーディングス』
(原題:The 1966 Live Recordings)


毎晩のセット・リストは同じでも、歌い方や表現方法や演奏を変え、アンプを通した新しいバンドの音でオーディエンスの興奮と歓喜を煽った。もちろん、5月16日のシェフィールド(イギリス)など、純粋なアコースティックのライヴもある。そこではピュアで力強いディランの生の声を聴くことができる。この年のツアーは格別だった。36枚組CDがそのすべてを物語っている。

1位:ピンク・フロイド 『ジ・アーリー・イヤーズ 1965〜1972』
(原題:The Early Years 1965-1972)


カップからソーサーにコーヒーが溢れるが如く、無鉄砲なサイケデリックから大スターへの道のりを辿ったバンドの隠れた秘密の歴史が明らかになる。20時間以上のレアな映像と音源には、映画音楽やユニークなコラボレーションも含まれる。初期のテレビ映像には、シド・バレットが精神崩壊していくショッキングな場面も見られる。デヴィッド・ギルモア加入後の5年間、フロイドは精神世界へと向かい、それはアルバム『狂気(原題:The Dark Side of the Moon)』として実を結んだ。本作品は27枚組の豪華ボックス・セットになっている。



Translation by Smokva Tokyo

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