「私たちはごく一部の者にしか分からないレベルで、互いを理解し合っていた」とメイヒューは共演者について綴った。
映画『スター・ウォーズ』シリーズでチューバッカを演じた俳優ピーター・メイヒューは、8月14日に81歳でこの世を去った共演者で、ドロイドのR2-D2の中にいた男、ケニー・ベイカーへ感謝の手紙を綴った。
「私の悲しみは深い」とメイヒューは綴る。「我々皆が、そして私個人が失ったものを十分に言い表せるような言葉が見つからない」。
メイヒューによれば、メイヒューとベイカーはとても親密な仲で、彼らの特異な身長が2人を巡り合わせたという。メイヒューは7フィート(約2.1メートル)以上の大男とされており、一方のベイカーはわずか4フィート(約1.2メートル)にも満たない。「みんなは我々の身長の対比を気に入っていたけれど、私たちは同じ苦労をしてきたことに気づいた。服を探したり、自動車を運転したり、飛行機のシートが合わないことや健康の問題、絶えず珍しがられてじろじろ見られることまで」とメイヒューは説明する。「私たちはごく一部の者にしか分からないレベルで、互いを理解し合っていた」。
「今月のはじめ、ロンドンで彼と過ごせた時間は、とても喜ばしいものだった」とメイヒューは続ける。「彼の才能と茶目っ気に満ちたユーモアのセンスは永遠だ。彼がスクリーンとその裏にもたらしたあらゆる喜びに対して私は感謝すると共に、これから旅立つ、小さいが巨人の心を持つ私の友人に、最後のお別れを申し上げる」。
ベイカーは『新たなる希望』(1977年)から『シスの復讐』(2005年)までの最初の6作の『スター・ウォーズ』でR2-D2を演じている。彼の死後、ジョージ・ルーカス監督は「ケニー・ベイカーはまぎれもない紳士であり、どんなに困難な状況でも努力を惜しまない素晴らしき"戦士"でした。ケニーはいつもみんなを笑わせてくれる才能に満ちあふれたボードビリアンであり、彼は本当の意味でR2-D2の心であり魂だった。彼のファン、彼を知る全ての人々に惜しまれるでしょう」と話している。