パール・ジャムのB面曲ベスト10

第6位 「インディファレンス」


1993年、パール・ジャムの待望のフルアルバム『Vs.』には、逆境に直面した時に信念を貫くことについて歌う、落ち着いた思慮深い曲「インディファレンス」が収録されていた。バンドはこの時点でデビューから3年弱しか経っていなかったが、彼らは既にロックンロールの救世主として認められていた。一方で、シアトルのロック・コミュニティから裏切り者のレッテルを貼られていた。すべてのことが彼らをひどく不安にさせ始めた。「俺は自分の腕を焼き尽くすまでキャンドルを握るだろう/ああ、俺はヤツらの気が済むまでパンチを食らうのか」とヴェダーは嘆く。彼らはここ数年この曲をよく歌ってきているが、いつもちゃんとやり遂げられている。


第5位 「イン・ハイディング」


1998年にリリースされたパール・ジャムのフルアルバム『イールド』収録のこの傑作は、作家チャールズ・ブコウスキーにインスピレーションを受けている。「ショーン・ペンは以前ブコウスキーから言われた話を俺に教えてくれた。この曲はその話から直接作ったものだ」とヴェダーは述べた。「ブコウスキーはショーンに、たまには誰もいない、何もない場所に数日間出かけるべきだと言った。だから彼は隠れ家に行ってから元の場所に戻り、再び生きる意欲を得るようにしている」。この曲はシングルカットされなかったにもかかわらず、モダン・ロック・チャートの13位に入った。ツアーでも数える程度しか披露されていない。


第4位 「プレゼント・テンス」


1996年の夏に『ノー・コード』が発売された時、パール・ジャムはもはや若くて人気のあるバンドではなかった。MTVは興奮しながら彼らの動きを報道しなかったし、ロック・ラジオもブッシュやオアシスなどのバンドに移り始めていた。その結果、『ノー・コード』はパール・ジャムにとって発売時に大評判を得られない初めてのアルバムとなった。おそらくコアなファンは長年この事実をひどく気にかけてきたので、バンドは2014年のイリノイでのライヴで、このアルバムを通しですべて演奏することによって観客を驚かせようと決めた。このアルバムの中で最も力強い曲の1つが「プレゼント・テンス」で、今を生きるためのアンセムのような歌である。「君は過去の悔しさを噛みしめながら、ひとりの時間を過ごすことができる」とヴェダーは歌う。「受け入れて気づくこともできる/自分自身を許せないのは君だけだ」。

Translation by Deluca Shizuka

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