全米大ヒット映画『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』シェールとABBAの組み合わせが勝因

BRITTANY SPANOS | 2018/08/14 16:00

| ラスベガスのステージに立つシェール (Photo by Ethan Miller/Getty Images) |

シェールは、映画『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』の出演後、ABBAのトリビュート・アルバムを制作予定だ。ポップ界の過去と未来をつなぐ最高の架け橋となった、全米大ヒットを記録した作品とシェールに迫る。

今年一番のビッグサイプライズは、映画『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』の公開に合わせてやってきた。全曲ABBAの2008年のミュージカル映画『マンマ・ミーア』の続編は、米国公開3週間で興行成績9600万ドルを記録する、正真正銘の大ヒット。と同時に、にわかABBAファンのお気に入り作品となった。スウェーデンが生んだ4人組ポップグループの何十年も前の名曲は、映画のヒットに後押しされて赤丸急上昇。ネット上では数えきれないほどのミーム映像が拡散した。そのどれもが、映画やグループに向けた嫌味のないピュアな愛情にあふれている。

ヒットの要因はおそらくシェールにあるだろう。彼女は新作映画の中で、アンディ・ガルシアとともに「悲しきフェルナンド」を歌いながらヘリコプターから降り、華々しく登場する。もちろんシェールは、ポップカルチャー界から忘れ去られる心配とは無縁だ。彼女のTwitterは有名人のアカウントの中でもとくに成績優秀。情熱的でユーモアのセンスもあり、また彼女らしいもったいぶった調子で、時に絵文字の力を借りながら絶妙なアクセントを加えた文章を投稿している。「みなさん、お久しぶり」といったシンプルなツィートでさえも、フォロワーから7万件近い“いいね”を集めてしまうのだ。シェールを迎えることができた『マンマ・ミーア!』は、なんとも幸運だ。

こんな風に2組のスターが顔を揃えることはめったにない。ABBAとシェールは70年代を代表するポップアイコンで、いずれも大成功をおさめたものの、ハードロックとパンク主流の時代において自らの存在価値を強くアピールした。ABBAは1976年のアルバム『アライヴァル』で全米に上陸、全世界でミリオンセラーを記録したが、多くの音楽評論家たちからはこき下ろされた。ローリングストーン誌の批評はわりと好意的だったが、それでも彼らのことを「チャーミングな可愛いコちゃんたち」と呼び、「ダンシング・クイーン」をはじめとする楽曲を「慎み深さゆえに耳馴染みのよいバックグラウンドミュージック」と評した。



シェールは『ダンシング・クイーン』と題したABBAのトリビュート・アルバムのリリースを発表することで、『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』の成功を確固たるものにした。今週リリースされた1stシングルは、1979年の「ギミー!ギミー!ギミー!」のカバー曲。ABBA全盛期へのオマージュであるとともに、90年代、プロデューサーのマーク・タイラーと制作した「ビリーブ」でクラブシーンを席巻した自分自身へのリスペクトでもある。

Translated by Akiko Kato

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