ケンドリック・ラマーが語る、トランプ政権下の社会に変化をもたらすのは「自分第一主義」

Rolling Stone Japan 編集部 | 2018/07/22 19:58

| 2017年のローリングストーン1294号で表紙を飾ったケンドリック・ラマー(Photo by Twocoms / Shutterstock.com) |

今週末に迫ったフジロック。Rolling Stone Japanでは28日に出演するケンドリック・ラマーにフォーカスを当て、2017年のローリングストーン1294号のカバーストーリーを再構成し、ライブ前日まで連載記事としてお届けする。第五回はトランプ政権と対峙する自らの姿勢にについて。

ケンドリック・ラマーは、混乱の続くドナルド・トランプ政権下で大事なのは「議論よりも行動を起こすこと」だと話している。

「クソみたいな状況だってことは、もうみんなとっくに気付いてる。大事なのはこれ以上議論することじゃなく、行動を起こすことなんだよ。中身のない議論なんて不毛なだけだ。常識や理屈がまったく通用しない相手と対話を試みても、自分を消耗させるだけだ」

ケンドリック・ラマーはこれまでに、J・コールとビートを交換してフリースタイルのラップを乗せた「ブラック・フライデイ」、最新作『ダム』の発表直前に公開した「ザ・ハート・パート4」の2曲でドナルド・トランプの名前に言及している。だが、それは単発曲の中でのわずかな言及にとどまっており、政権批判や社会運動自体は表現の主題ではない。彼がアルバムやレコードで表現しようとしているのは、あくまで「自分のストーリー」だ。

「俺はレコード上でもそれ以外でも、自分が属するコミュニティの中で行動を起こしてきた。社会情勢や自分たちが置かれている状況に反対の声を上げるかわりに、俺は自分のストーリーを語る。『自分第一主義』ってやつだ。俺は本当の変化は、そこから始まると信じているんだ」

「自分第一主義」のストーリーを通してケンドリック・ラマーが語りかけているのは、人類の進化を担っていく未来の世代なのだという。

「俺は、自分の持てる知識を次の世代に伝えようとしているんだ。彼らやそのさらに次の世代が、この世界をもっといい場所にしてくれるようにという願いを込めてね。混乱をきたしている今の世の中を変えるには、人類が進化していくしかないんだ。世界を悪い方向に進ませる物質的な進歩じゃなく、人間の精神的な進化が求められている。だから俺は、自分の才能と可能性を信じて前に進み続ける。そうすることで、俺はかすかな希望を感じながら、毎晩眠りにつくことができるんだよ」



Edited by The Sign Magazine

FUJI ROCK FESTIVAL’18
期間 : 2018年7月27日(金)、28日(土)、29日(日)
会場 : 新潟県 湯沢町 苗場スキー場
※ケンドリック・ラマーは7月28日(土)に出演
http://www.fujirockfestival.com/

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