マーク・ロンソンが語る、ガガの「ありのまま」の姿を描く最新アルバム制作秘話

By DAVID BROWNE
マーク・ロンソンは、いかにレディー・ガガの最新アルバム『ジョアン』が形作られたかを語った。(Rick Diamond/Getty Images, Don Arnold/WireImage/Getty Images)
ありのままの姿を描いたレディー・ガガの通算5枚目のアルバム『ジョアン』が発売された。プロデューサーのマーク・ロンソンが、アルバムの制作秘話を語った。

マーク・ロンソンは、レディー・ガガからアルバム『ジョアン』のプロデュースを初めて依頼された時のことを記憶している。「どんなサウンドになっていくかは分からないの」。こうガガがロンソンに伝えたのは、2015年のことだった。「でも、私と一緒にやっていかない?」

このガガとロンソンのコラボレーションは、おそらく必然的なことだったのだろう。というのも、ロンソンはガガより10歳くらい年上だが、2人はニューヨークのアッパー・イースト・サイドのたった数ブロック離れた場所で育ち、ガガの通っていた私立学校は、週末にロンソンの学校と度々ダンスパーティを開いていたというのだ。2人は約8年前に、ラッパーのワーレイの『チリン』でプロデューサーを担当したロンソンが、ガガにヴォーカルでの参加を依頼したことで、初めてコラボレーションを実現させていた。

「お互いに1時間の時間があって、彼女がスタジオに来てくれたんだ」。こうロンソンは振り返る。「たしか朝の11時30分で、彼女は完全に準備ができてて、最高だったんだ。彼女は、音楽にのめり込んでるところと、クレイジーなニューヨーカー的な要素が、絶妙にブレンドされた感じだったんだ。俺自身ずっと、そういう人に囲まれて育ってきたからね」。ロンソンはまた、ガガが友人のショーン・レノンの作品のファンだということに好感を持ったという。「"ショーンのピアノでのボイシングについて話してるこの女の子は誰だ?"って思ったんだ。ショーンは素晴らしいミュージシャンだけど、みんながみんな彼のアルバムに精通してるわけじゃないから」

2015年末に、ロンソンはガガの『アートポップ』に続くニュー・アルバムのプロデュースを引き受けたという。ロンソンは、ガガがロンドンのスタジオに持ってきた新曲『エンジェル・ダウン』について、「かなり感動的」だったと振り返る。また、曲を聴き終えた時に、「どうやったらうまくいくか、分かった気がする。俺たちが求めているのは、同じものだね」と伝えたという。

それから数か月後、2人は現在リック・ルービンが所有しているマリブにある歴史的なシャングリラ・スタジオに入った。ルービンがプロジェクトの合間で不在ということで、数か月スタジオを使用することができたガガとロンソンは、2016年最も待望されたポップ・アルバムの制作に取り掛かった。「それまで、あそこに行ったことがなかったんだけど、クレイジーだったね」。こうロンソンは言う。「ニール・ヤングがライヴ・アルバムをミキシングしてた時だったから、スタジオに入ると、あの神聖な場所でニールが横を通り過ぎていくわけ。あの場所には、何か特別なものがあるんだ」。10月21日に全世界同時 リリースされた『ジョアン』は、共同プロデューサーのロンソン以外にも、フローレンス・ウェルチ、ジョシュ・オム、ベック、テーム・インパラのケヴィン・パーカー、ファーザー・ジョン・ミスティといった、豪華ミュージシャンが参加している。(『ジョアン』がシークレット・プロジェクトだったことは、これほど多くのコラボレーターがいるにもかかわらず、ロンソンだけがローリングストーン誌のインタヴューに協力してくれたことからも分かる。)
Translation by Miori Aien

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