ポケモンGOに求める「進化」とは?

クロス・プロモーション

任天堂は新シリーズやスピンオフの育成に熱心で、人気ゲームを毎年のように登場させてきた。任天堂は折に触れ、捕まえたり集めたりすることのできる100近くの新しい生き物と共に、新しい"世代"のゲームを立ち上げる。第三世代(『ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド』から成る)以降、任天堂は新しいモンスターをそのファンに紹介するのに、ずいぶんとずるいやり方をしてきた。

昔からのファンがすぐには新しいポケモンを気に入らない、というのはよくあることだ。プレイヤーを手なづけるために任天堂がとった一つの方法が、新しいゲームが後半に差し掛かるまで昔のポケモンを使用できないようにすることだ。最新の『ポケットモンスターX・Y』はその一例だった。ポケモンGOは象徴的で、愛される1996年の第一世代のポケモンからスタートすることになったが、ナイアンティックが最新のポケモンを最初からぶつけてきたとしても驚くには値しない。『ポケットモンスター サン・ムーン』のプロモーション戦術としては賢いやり方だ。『ポケットモンスター サン・ムーン』はどちらもNintendo 3DS用として11月に発売される予定で、新シリーズのモンスターがデビューする。

マネタイズの強化

ポケモンGOは、他のF2P(プレイ無料)ゲームと同様、ユーザーがアイテムのロック解除、ボーナス、ゲームの支援機能などに少額を支払う、少額取引方式を採っている。この戦術はこれまでそれなりの成功を収めており、iTunesとGoogle Playの両方でトップの収益を得るアプリにした。だがナイアンティック社は、さらに大きな収益計画を目論んでいる。

"ジム"と"ポケストップ"は、ポケモンGOの基盤だ。これらは実際の場所であり、人々が集まりやすく、GPSデータで特定され、地域のランドマークに集中している。ポケストップでは、基本的なゲーム中のアイテムの再供給を受けられ、ジムではバトルしてチームのテリトリーを奪取できる。もし、街のある場所でポケモンGOのプレイヤーの大集団と遭遇したら、そこはおそらくジムかポケストップだろう。

ナイアンティック社には、客足を増やしたい事業者と提携して、『Ingress』にスポンサー付きの場所を設けてきた実績がある。ニューヨーク・タイムズ紙の記事によれば、ナイアンティック社は近々、ポケモンGOで同じことを行うそうだ。レストランや店舗は、その目的地としてもらうことで、その対価をナイアンティックに支払う。そして、この初期の状況から考えると、こうした店舗はおそらくプレイヤーでいっぱいになることだろう。

Translation by Kise Imai

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